中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

養壺(ようこ)

読み ようこ現地音 ヤンフー拼音 yǎnghú中国語 养壶別名 养壶、壺を育てる、茶壺の育て方、開壺

紫砂壺を使い込んで育てること。茶を淹れ続けることで土の気孔に茶の成分がしみ込み、表面に艶が出て、茶の味も丸くなる。一つの壺に一種類の茶だけを使い、洗剤を使わず湯で洗い、乾かして保つのが基本。新しい壺を使い始める前の下ごしらえは開壺と呼ぶ。

「壺を養う」という意味で、[zishahu]を使い込んで育てることを指します。釉薬をかけない紫砂(しさ)の土は微細な気孔を持ち、茶を淹れ続けると気孔に茶の成分がしみ込んで、土の持つ渋みや土臭さが和らぎ、表面に落ち着いた艶が出てきます。数年かけて育った壺は手に馴染み、その茶を淹れるためだけの道具になります。

基本の作法

  • 一壺一茶(いっこいっちゃ): 土が香りを吸うため、一つの壺には一種類の茶(あるいは同じ系統の茶)だけを淹れます。岩茶用、普洱用と壺を分けるのが愛好家の習慣です。
  • 洗剤を使わない: 使ったあとは茶殻を捨て、湯ですすいで乾かします。洗剤の匂いを土が吸うので使いません。
  • 茶渋を溜めない: 内側に茶渋を厚く溜めるのは不衛生で味も悪くなるため、育てることと汚すことは別だとされます。
  • 外側は布で: 淹れるときに壺の外側にこぼれた茶を茶巾(ちゃきん)で拭くうちに艶が出ます。茶を壺にかけ続ける人もいますが、むらになりやすいので好みが分かれます。
  • 乾かす: 湿ったまま蓋をするとカビの原因になるので、蓋を外して乾かします。

開壺(かいこ)

新しい壺は土の匂いや製作時の粉が残っているので、使い始める前に湯で煮たり、これから使う茶で何度か淹れて捨てたりして慣らします。これを開壺と言います。方法は人によってさまざまで、豆腐やサトウキビと一緒に煮る昔ながらのやり方もありますが、湯と茶で数回すすげば十分という人が多いです。

日本の急須も同じ

常滑(とこなめ)や萬古など釉薬をかけない日本の急須も、同じように使い込むと土の渋みが和らいで茶の味が丸くなります。急須の土に渋みを感じたら、茶を数日浸けておくだけでも性質が変わります。

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