中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

湖北省(こほくしょう)

読み こほくしょう現地音 フーベイ拼音 Húběi別名 湖北、鄂、武漢、漢口、恩施、赤壁、羊楼洞、Hubei

長江中流、洞庭湖の北の省。西南端の恩施で作る蒸青緑茶の恩施玉露と、南部の赤壁で作る青磚茶が代表で、清代の漢口は茶の輸出港として万里茶道の要だった。陸羽の生地である天門も湖北にある。

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湖北省と主な産地。地図データ: Natural Earth

長江の中流、洞庭湖(どうていこ)の北に広がる省で、省都は武漢です。省の西部は山地、東部は平野で、四大茶区(しだいちゃく)では江南茶区(こうなんちゃく)に属します。唐代の[luyu]は湖北の竟陵(きょうりょう)(現在の天門市)の生まれで、湖北は『茶経(ちゃきょう)』の著者を生んだ土地でもあります。

茶の産地

  • 恩施(おんし): 省の西南端、武陵山地(ぶりょうさんち)の恩施土家族苗族自治州で、中国で唯一伝統が残る蒸青(じょうせい)の針形緑茶[teas:enshiyulu]を作ります。製法は国家級無形文化遺産で、恩施の茶文化システムは中国重要農業文化遺産です。
  • 赤壁(せきへき)(羊楼洞(ようろうどう)趙李橋(ちょうりきょう)): 省の南部、湖南(こなん)との境にある赤壁市の羊楼洞は明清の茶の集散地で、[teas:qingzhuancha]を作って[wanlichadao]でモンゴル・ロシアへ送りました。趙李橋磚茶の製法は国家級無形文化遺産です。
  • 宜昌・五峰など: 三峡周辺の山地では采花毛尖(さいかもうせん)、五峰緑茶などの緑茶と宜紅(ぎこう)(宜昌工夫紅茶)が作られます。

漢口(かんこう)

清代の漢口(現在の武漢の一部)は湖北、湖南、江西、福建の茶が集まる茶の輸出港で、九江、福州(ふくしゅう)と並ぶ三大茶市とされ、万里茶道の起点として山西商人やロシア商人が集まりました。ロシアの商人は漢口に磚茶(せんちゃ)の工場を建て、漢口から北へ運ぶ茶が19世紀後半の中露の茶の交易を支えました。

主な茶

この産地の茶葉

参考リンク