中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

桂花烏龍(けいかうーろん)

読み けいかうーろん現地音 グイホァウーロン拼音 guìhuā wūlóng中国語 桂花乌龙別名 桂花茶、桂花緑茶、桂花紅茶、金木犀茶、金木犀烏龍、Osmanthus Oolong

烏龍茶に金木犀(桂花)の花の香りを移した花茶。緑茶や紅茶を使った桂花茶もあり、中国の行業標準は桂花の鮮花で窨制した茶と定義する。焙煎した烏龍茶と金木犀の甘い香りの相性がよく、東京の中国茶カフェでも定番のメニューになっている。

分類花茶・再加工茶 / 花茶
産地福建省
製法焙火(ばいか)
外観半球状か条索状の烏龍茶に、乾燥した金木犀の小さな黄色い花が混じる
水色黄金色から橙色
香り金木犀の甘く華やかな香りに、烏龍茶の焙煎香
烏龍茶の甘みと厚みに、花の甘い香りが乗る

烏龍茶に金木犀(きんもくせい)(桂花(けいか))の花の香りを移した花茶です。中国の供銷合作総社の行業標準(GH/T 1117)は桂花茶を、緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶などを原料に、選別、桂花の鮮花による窨制(いんせい)、乾燥を経て作る茶と定義し、原料によって桂花緑茶、桂花紅茶、桂花烏龍茶、桂花白茶に分けています。茉莉花茶(まつりかちゃ)が緑茶を原料にするのに対し、桂花は焙煎した烏龍茶との相性がよく、桂花烏龍が最も広く飲まれています。

作り方

秋に咲く金木犀の鮮花を茶葉と混ぜて香りを吸わせ、乾燥させます。茉莉花茶と違って花を取り除かず、乾燥した小さな黄色い花をそのまま残す製品が多く、見た目の華やかさも楽しみのひとつです。原料の烏龍茶は安渓の鉄観音や色種(しきしゅ)、台湾の凍頂烏龍、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)など焙煎したものが向き、焙煎の甘い香りと金木犀の甘い香りが重なります。桂花の鮮花は香りが飛びやすいため、窨制は茉莉より短時間で行われ、香料で補った安価な製品もあります。

歴史と産地

金木犀の香りを茶や酒に移す習慣は古く、桂花は中秋の花として中華圏で親しまれてきました。桂林(広西(こうせい))、杭州(こうしゅう)、蘇州などが桂花の産地で、桂花茶もこれらの地域や福建、台湾で作られています。台湾では凍頂烏龍や鉄観音に桂花を合わせた桂花烏龍が土産物として定番です。

楽しみ方

烏龍茶と同じように沸騰した湯で短く淹れて煎を重ねます。花の香りは最初の数煎で強く、その後は烏龍茶の味が中心になるので、二つの表情を楽しめます。東京の中国茶カフェでも金木犀の鉄観音や桂花烏龍は定番のメニューで、花茶の中では茉莉花茶に次いで見かける茶です。

桂花烏龍の淹れ方

沸騰した湯で蓋碗か茶壺を使い、烏龍茶と同じように短く淹れて煎を重ねる人が多いです。花の香りは最初の数煎で強く、あとは烏龍茶の味が中心になります。花が散るのを楽しむためガラスの器で淹れる人もいます。洗茶は花の香りが逃げるのでしない人が多いです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

参考リンク