中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

苦丁茶(くていちゃ)

読み くていちゃ現地音 クーディンチャ拼音 kǔdīngchá別名 苦丁、大葉苦丁茶、小葉苦丁茶、一葉茶、大葉冬青、Kuding Tea

モチノキ科の大葉冬青(または木犀科の粗壮女貞)の葉を茶のように仕立てた茶外茶。強い苦みのあとに甘みが戻り、体の熱を冷ますとされて中国南部で古くから飲まれる。海南・広西の大葉苦丁と、四川・貴州の小葉苦丁があり、茶樹の葉ではないのでカフェインを含まない。

分類花茶・再加工茶 / 茶外茶
外観大葉苦丁は葉を細く棒状に巻いた黒緑色の茶。小葉苦丁は細かい緑の葉
水色淡い黄緑
香り草のような香り
強い苦みのあとに、ほのかな甘みが戻る

茶樹ではない植物の葉を茶のように仕立てた[chawaicha]で、名前の通り強い苦みが特徴です。中国南部では古くから飲まれ、体の熱を冷まし、喉や目によいとされて、夏や食べ過ぎたときに飲まれます。茶樹の葉ではないのでカフェインを含みません。

二つの苦丁茶

種類原料産地姿
大葉苦丁茶モチノキ科の大葉冬青(だいようとうせい)(Ilex latifolia)や苦丁茶冬青海南、広西(こうせい)、広東、雲南大きな葉を細く棒状に巻いた黒緑色の茶。一本でコップ一杯分
小葉苦丁茶木犀科(モクセイ科)の粗壮女貞(そそうじょてい)など四川(しせん)、貴州、雲南細かい葉で、緑茶のような姿。苦みは大葉より穏やか

同じ苦丁茶の名前でも植物の科が違うため、味も姿もまったく別物です。大葉冬青は中国南部の山に自生する常緑高木で、庭木にも使われ、赤い実をつけます。海南や広西では栽培されて茶に加工され、広東の涼茶(りょうちゃ)の材料にもなります。

味と飲み方

大葉苦丁茶はきわめて苦く、飲み込んだあとに甘みが戻ります。棒状の一本を大きなコップやポットに入れて沸騰した湯を注ぎ、薄めに飲むのが普通で、緑茶や烏龍茶に一本加えて苦みを足す飲み方もあります。湯を足しながら何煎も飲めます。小葉苦丁茶は苦みが穏やかで、緑茶のように淹れられます。

注意

苦丁茶は薬草として扱われ、体を冷やす性質が強いとされるため、胃腸の弱い人や妊娠中の人は控えるよう言われます。日本の中国茶専門店では茶外茶の棚に置かれ、珍しさから土産にもなりますが、少量から試すのがよい茶です。

苦丁茶の淹れ方

大葉苦丁は棒状の一本を大きなコップやポットに入れ、沸騰した湯を注いで薄めに飲む人が多いです。苦みが強いので茶葉は少なめにし、緑茶や烏龍茶に一本加えて一緒に淹れる飲み方もあります。湯を足しながら何煎も飲めます。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク