神農
読み しんのう現地音 シェンノン拼音 Shénnóng中国語 神农別名 神农、神農氏、炎帝、神農本草経、茶祖
中国の伝説上の帝王で、農業と医薬の祖とされる。百草を嘗めて薬効を調べ、毒に当たったときに茶の葉で解毒したという伝承から、茶を最初に飲んだ人物とされる。陸羽の茶経が「茶を飲むことは神農氏に始まる」と記したことで茶祖として定着したが、史実ではなく伝承。
中国の伝説上の帝王で、炎帝とも呼ばれ、人々に農耕を教え、百草を嘗めて薬効を調べた医薬の祖とされます。茶については、百草を嘗めるうちに毒に当たり、茶の葉を口にして解毒した、という伝承があり、茶を最初に飲んだ人物として「茶祖」と呼ばれます。
伝承の出どころ
唐の陸羽が『茶経』の六之飲で「茶を飲むことは神農氏に始まる」と書いたことが、茶祖としての神農が定着した最大の理由です。神農が毒に当たって茶で解毒したという話は、後世に『神農本草経』に載っているとして引かれますが、現存する『神農本草経』にその記述はなく、宋代以降の本に見える話です。神農自身も紀元前2700年ごろの伝説上の人物で、史実として茶の起源を語る材料にはなりません。
産地と神農
神農は各地で祀られており、湖南の茶陵県は神農の出身地を名乗って茶祖文化節を開き、湖北の神農架、陝西など「神農が百草を嘗めた地」を称する場所も複数あります。これらは産地振興のための語りで、そこが茶の起源地だという証拠にはなりません。
実際の茶の起源
茶樹の原産地は雲南、四川、貴州あたりの中国西南部と考えられており、茶を飲んだ確かな記録は前漢の王褒『僮約』(紀元前59年)の「武陽で茶を買う」という文が最古とされます。伝説の神農と、史料上の起源を分けて覚えておくと、産地の話を読むときに役立ちます。
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参考リンク
- 中国哲学書電子化計画: 茶經(陸羽) — 六之飲の「發乎神農氏」の記述
- 消観茶論 第58回: 湖南省茶陵県の茶祖文化節 — 茶祖としての神農を祀る行事
しんのう シェンノン Shénnóng 神农 神農 神农 神農氏 炎帝 神農本草経 茶祖