中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

茶経(ちゃきょう)

読み ちゃきょう現地音 チャージン拼音 Chájīng中国語 茶经 / 茶經別名 茶经、The Classic of Tea、陸羽茶経、茶経三巻

唐代の陸羽が760年ごろに著した、世界最古の茶の専門書。上中下三巻十章で、茶の起源と性質、道具、製法、淹れ方の道具、煮方、飲み方、歴史、産地、略式、図解を扱う。唐代の固形茶を煮る飲み方を伝え、茶を文化として体系化した本として後世の茶書の手本になった。

唐代の[luyu]が760年ごろに著した、世界で最も古い茶の専門書です。全体は上中下の三巻十章からなり、茶に関することを網羅的にまとめています。

内容
一之源茶の木の性質、名前、産地の土、飲用の効能
二之具茶を摘んで作るための道具
三之造茶の摘み方と製法(蒸して固める団茶)
四之器茶を煮て飲むための道具(風炉、釜、碗など)
五之煮茶の炙り方、水の選び方、湯の沸かし方、煮方
六之飲飲み方と歴史。茶を飲み始めたのは神農(しんのう)とする
七之事茶に関する古今の逸話と文献
八之出産地とその優劣
九之略場合によって省略できる道具
十之図以上を絹に書いて掲げることを勧める

唐代の茶

『茶経』が扱う茶は、蒸した葉を搗いて固めた餅状の団茶(だんちゃ)です。飲むときは火で炙って粉にし、塩を加えた湯で煮て碗に分けました。水は山の水を上、川の水を中、井戸の水を下とし、湯の沸き方を魚の目、湧き上がる泉、大波の三段階で見分けるなど、いまの茶の淹れ方にも通じる観察が記されています。産地では現在の湖北(こほく)湖南(こなん)四川(しせん)、浙江、江蘇など八つの地域を挙げて品質を論じており、唐代の茶の広がりが分かります。

後世への影響

『茶経』は茶を薬や食物から切り離し、道具と作法と精神性を持つ文化として初めて書いた本です。宋の『大観茶論(たいかんちゃろん)』、明の『茶録』『茶疏(ちゃそ)』など後世の茶書はすべてこの型を踏まえており、日本の『喫茶養生記(きっさようじょうき)』も『茶経』を参照しています。中国哲学書電子化計画などで原文を読むことができます。

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