中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

団茶(だんちゃ)

読み だんちゃ現地音 トゥアンチャ拼音 tuánchá中国語 团茶 / 團茶別名 团茶、餅茶、饼茶、龍団、龍鳳団茶、龙凤团茶、固形茶、緊圧茶、散茶

蒸した茶葉を搗いて型に入れ、固めて乾かした固形の茶。唐代は餅茶、宋代は龍や鳳凰の型を押した龍鳳団茶が貢茶となり、炙って粉にして煮たり点てたりして飲んだ。明の洪武帝が1391年に団茶の献上を廃止して散茶が主流になり、固形茶は普洱茶や黒茶の緊圧茶として残った。

蒸した茶葉を搗いて型に入れ、固めて乾かした固形の茶のことです。唐代は餅茶(へいちゃ)と呼ばれ、『茶経(ちゃきょう)』には摘んだ葉を蒸し、搗き、型で固め、穴を開けて串に通し、火で乾かして保存する製法が記されています。飲むときは炙って砕き、粉にして煮ました。

宋代の龍鳳団茶(りゅうほうだんちゃ)

宋代には福建・建州(けんしゅう)北苑(ほくえん)で、龍や鳳凰の模様を型で押した龍鳳団茶が貢茶(こうちゃ)として作られました。蒸した葉を搾って汁を抜き、細かく磨って型に入れ、幾重にも乾かす手の込んだ製法で、小龍団(しょうりゅうだん)密雲龍(みつうんりゅう)など次々に贅を尽くした品が生まれました。飲み方は粉にして湯を注ぎ茶筅(ちゃせん)で泡立てる点茶(てんちゃ)で、『大観茶論(たいかんちゃろん)』が詳しく記しています。

散茶(さんちゃ)への転換

明の洪武帝(こうぶてい)は1391年、龍団の献上をやめて芽茶(散茶)を納めるよう命じました。手間のかかる団茶が民の負担になっているという理由で、これを機に葉のまま乾かした散茶を湯に浸す飲み方が主流になり、釜炒りの緑茶、のちに烏龍茶や紅茶が生まれる土台ができました。唐宋の団茶の製法と点茶は中国では途絶え、日本の抹茶に形を変えて残っています。

現代の緊圧茶(きんあつちゃ)

固形の茶そのものは消えず、雲南の普洱茶(ぷーあるちゃ)湖南(こなん)湖北(こほく)の黒茶では餅茶、沱茶(だちゃ)磚茶(せんちゃ)として続いています。これは点茶用の団茶とは別の系統で、茶馬古道(ちゃばこどう)の長い輸送に耐えるよう蒸して圧したもので、葉のまま固めるので飲むときは崩して湯に浸します。「団茶」と言うときは歴史上の固形茶を、「緊圧茶」と言うときは現代の普洱茶や黒茶を指すのが普通です。

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