中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

西双版納(シーサンパンナ)

読み シーサンパンナ現地音 シーサンパンナ拼音 Xīshuāngbǎnnà中国語 西双版纳 / 西雙版納別名 西雙版納、西双版纳、版納、景洪、勐海、勐臘、易武、布朗山、老班章、古六大茶山、新六大茶山、Xishuangbanna

雲南省最南端、ラオス・ミャンマーと接する傣族自治州で、普洱茶の歴史的な中心地。瀾滄江の東の古六大茶山(易武など)と西の新六大茶山(布朗山など)に古い茶樹が残り、老班章のような村の名前で取引される。

安徽省北京市重慶市福建省広東省甘粛省広西チワン族自治区貴州省河南省湖北省河北省海南省黒竜江省湖南省吉林省江蘇省江西省遼寧省内モンゴル自治区寧夏回族自治区青海省四川省山東省上海市陝西省山西省天津市新疆ウイグル自治区チベット自治区雲南省浙江省台湾臨滄臨滄普洱普洱西双版納西双版納
雲南省と主な産地。地図データ: Natural Earth

雲南省(うんなんしょう)の最南端にある傣族(たいぞく)(タイ族)自治州で、ラオス、ミャンマーと国境を接し、州都は景洪(けいこう)です。熱帯に近い気候で、街には仏塔や象の像が並び、看板は漢字とタイ文字で書かれ、中国というより東南アジアの雰囲気があります。読みは日本では現地音の「シーサンパンナ」が定着しており、このサイトもそれに従います。

普洱茶(ぷーあるちゃ)の歴史的な中心

西双版納は普洱茶が最も古くから作られてきた土地で、普洱茶の愛好家にとっては最も有名な産地です。清代には六つの茶山の茶が集められて普洱府へ運ばれ、20世紀前半には勐海(もうかい)に最初の近代的な茶廠ができました。ビンテージの普洱茶として高値のつく古い茶の多くは西双版納産です。雲南の三大主産区のひとつで、普洱茶の国家標準(GB/T 22111)の産地範囲に含まれます。

ただし「西双版納産」というだけでは品質の目安になりません。州は広く、良い茶から悪い茶まで何でもあります。気候は熱帯雨林に近く昼夜の温度差が小さいため、標高の高い山を除けば茶の生育条件としては不利で、標高2000メートル近い山の古い茶樹から採れる茶だけが特別に評価されます。

古六大茶山と新六大茶山

瀾滄江(らんそうこう)(メコン川)を境に、東側の古い茶山を古六大茶山(江内六大茶山)、西側を新六大茶山(江外六大茶山)と呼びます。「新」は命名の順序で、茶樹の植栽はむしろ新六大茶山のほうが古いとされます。

区分茶山現在の所在
古六大茶山攸楽(ゆうらく)(基諾山(きのざん))、革登(かくとう)倚邦(いほう)莽枝(もうし)蛮磚(ばんせん)易武(いぶ)景洪市・勐臘県
新六大茶山布朗山(ふろうざん)南糯山(なんだざん)勐宋(もうそう)巴達(はたつ)南嶠(なんきょう)、景邁勐海県(景邁は普洱市瀾滄県)

易武は茶馬古道(ちゃばこどう)の出発点で、茶はまず易武の高台に集められ、普洱(ぷーある)大理(だいり)を経てチベットやミャンマーへ運ばれました。村には長年の交易ですり減った石畳の道が残っています。勐海県の布朗山、とくに老班章村は、鉄分の多い土と2000メートル近い標高、樹齢数百年の茶樹によって最も高価な生茶(しょうちゃ)の産地になり、南糯山、易武の麻黒(まこく)刮風寨(かっぷうさい)なども村の名前で取引されます。

近年の変化

2000年代の普洱茶ブーム以降、有名な村の生葉は極端な高値で取引され、老班章(ろうはんしょう)の茶は現地でも桁違いの値段がつきます。人気に伴って肥料と剪定による増産が広がり、古樹(こじゅ)の名前がついていても味の薄い茶が増えている、という指摘があります。産地名だけで判断せず、標高、樹齢、栽培方法を確かめることが大切です。

この産地の茶葉

まだ登録がありません。

参考リンク