中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

普洱(ぷーある)

読み ぷーある現地音 プーアル拼音 Pǔ'ěr別名 普洱市、思茅、瀾滄、景邁山、景迈山、景谷、普洱府、Pu'er、Puer

雲南省南部の市で、かつて茶の集散地だった普洱府の名が普洱茶の名前になった。2007年に思茅市から改名。瀾滄県の景邁山古茶林は2023年に茶をテーマにした初の世界遺産に登録され、景谷は雲南白茶の産地。

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雲南省と主な産地。地図データ: Natural Earth

雲南省(うんなんしょう)南部、西双版納(シーサンパンナ)の北に位置する市です。清代にこの地に置かれた普洱府が周辺の茶の集散地となり、ここから運ばれる茶が普洱茶(ぷーあるちゃ)と呼ばれるようになりました。市は長く思茅市と呼ばれていましたが、2007年に普洱市に改名しています。西双版納、臨滄(りんそう)と並ぶ雲南の三大主産区のひとつです。

景邁山

市の南西、瀾滄拉祜族自治県の景邁山には、10世紀以来、布朗族(ぷろうぞく)傣族(たいぞく)が森の中に茶樹を植えて育ててきた古茶林が広がっています。森林の生態系の中で木々の下に茶樹を育てる「林下茶(りんかちゃ)」という栽培方法が千年にわたって続けられ、五つの古茶林、九つの村、三つの防護林からなる景観が2023年9月に「普洱景邁山古茶林文化景観」として世界遺産に登録されました。茶をテーマにした世界文化遺産としては世界で初めてで、中国の57番目の世界遺産です。

景邁は西双版納の新六大茶山にも数えられる産地で、道路が整備されて景洪(けいこう)の空港から数時間で行けるようになり、古い茶樹を見るのに最も訪れやすい場所のひとつです。景邁の茶は蘭のような香りで知られます。

景谷(けいこく)と雲南白茶

市北部の景谷県は景谷大白茶(けいこくだいはくちゃ)という芽の太い品種の原産地で、月光白(げっこうはく)をはじめとする雲南白茶の主産地です。2021年に雲南省茶葉流通協会が団体標準を定め、雲白毫(うんはくごう)、月光白、雲寿(うんじゅ)という区分に整理されました。

普洱茶の集散地から産地へ

歴史的には普洱は産地というより集散地でした。西双版納の六大茶山の茶が普洱府に集められ、茶馬古道(ちゃばこどう)を通って大理(だいり)、チベット、東南アジアへ運ばれました。現在は市内の各県で普洱茶が作られ、瀾滄古茶(らんそうこちゃ)のように株式を上場した茶葉会社も生まれています。市街には茶馬古道の遺構や普洱茶をテーマにした博物館があります。

この産地の茶葉

参考リンク