中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

八宝茶(はっぽうちゃ)

読み はっぽうちゃ現地音 バーバオチャ拼音 bābǎochá中国語 八寶茶別名 八宝盖碗茶、三炮台、三泡台、罐罐茶、寧夏八宝茶、回族の茶、Eight Treasures Tea

中国西北の回族の家庭や茶館で飲まれる、蓋碗に茶葉と氷砂糖、ナツメ、クコ、竜眼、干しブドウ、ゴマ、花などを合わせて淹れる甘い茶。「八宝」は多くのよい材料という意味で決まった配合はなく、寧夏や甘粛、青海では三炮台とも呼ぶ蓋碗で飲む。茶葉が入らない場合は茶外茶に当たる。

分類花茶・再加工茶 / 茶外茶
外観蓋碗に茶葉、氷砂糖、ナツメ、クコ、竜眼、干しブドウ、ゴマ、菊やバラなどを盛ったもの
水色淡い黄色から琥珀色。甘い
香りナツメや竜眼の甘い香りと花の香り、茶葉の香り
甘くまろやかで、煎を重ねるごとに果実の味が出る

中国西北(寧夏、甘粛、青海、陝西)の回族の家庭や茶館で飲まれる、甘い茶です。[gaiwan]に茶葉と氷砂糖、ナツメ、クコ、竜眼、干しブドウ、ゴマ、クルミ、菊やバラの花などを盛り、沸騰した湯を注いで飲みます。「八宝」は八種類という意味ではなく「たくさんのよい材料」という意味で、決まった配合はありません。茶樹の育たない乾いた土地で、遠くから運ばれた茶葉に滋養のある材料を足して飲むうちに生まれた飲み方と説明されます。

三炮台(さんほうだい)

西北では蓋碗のことを三炮台(三泡台)と呼びます。碗、蓋、受け皿の三つが砲台のように重なることから付いた名前で、八宝茶はこの蓋碗で飲むのが作法です。蓋で材料を押さえて茶だけを飲み、湯を足しながら何煎も飲み、最後は残ったナツメや竜眼を食べます。西北の農村には、材料を炭火で炙ってからやかんで煮る罐罐茶(かんかんちゃ)という飲み方もあり、朝起きてまず茶を煮るのが日課だったと伝えられます。

茶葉と茶外茶

茶葉は緑茶や茉莉花茶(まつりかちゃ)、紅茶が使われ、茶葉を入れずに花と果実だけで作る八宝茶もあります。茶葉が入らないものはカフェインを含まない[chawaicha]で、子供や夜にも飲まれます。近年は材料を一杯分ずつ包装した製品が売られ、寧夏の土産や中国のカフェの定番になっています。日本の中国茶専門店でも、菊花茶や玫瑰花茶(まいかいかちゃ)と並んで八宝茶の材料が売られています。

楽しみ方

蓋碗に材料を盛って沸騰した湯を注ぎ、数分置いてから飲みます。氷砂糖の量で甘さを調節し、寒い季節や食後に向きます。西北の茶館では、竹の椅子に腰掛けて八宝茶を何煎も飲みながら過ごすのが日常の風景です。

八宝茶の淹れ方

蓋碗に材料を盛って沸騰した湯を注ぎ、蓋をして数分置き、蓋で材料を押さえながら注ぎ出さずに飲むのが定番です。湯を足しながら何煎も飲み、最後は残った果実も食べます。茶葉は緑茶や茉莉花茶、紅茶が使われ、茶葉を入れない作り方もあります。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク