茶城・茶館
読み ちゃじょう・ちゃかん現地音 チャーチョン・チャーグアン拼音 cháchéng / cháguǎn中国語 茶城 / 茶馆 / 茶城 / 茶館別名 茶城、茶葉市場、茶葉批発市場、芳村、馬連道、茶館、茶藝館、茶芸館、茶楼、茶室、茶カフェ、試飲
茶城は中国の大都市にある茶業者が集まる茶葉市場で、広州の芳村、北京の馬連道が代表。茶館は茶を飲ませる店で、成都の庶民的な茶館から台湾生まれの茶藝館、近年の茶カフェまで幅がある。試飲しながら茶を選ぶ茶城の買い方と、茶館で過ごす文化は、中国茶の流通と楽しみ方を知る入口。
中国茶を買う場所と飲む場所を表す言葉です。どちらも中国と台湾の茶の文化を知るうえで欠かせない場で、旅行で訪れる人も多い場所です。
茶城
中国の大都市にある、茶業者が何十軒、何百軒と集まる茶葉の卸売市場です。広州の芳村、北京の馬連道、上海の天山、昆明の雄達などが有名で、産地の農家や茶廠が出店し、茶商が仕入れ、一般の客も買いに来ます。茶城が生まれた背景には、戦乱と計画経済の時代に国内の茶の流通が途絶え、1980年代以降に市場が再建されたときに、業者が一か所に集まる形で流通が作られたという中国特有の事情があります。台湾や香港には同じ形の市場はありません。
茶城では、店に座って茶を淹れてもらい、試飲しながら選ぶのが買い方です。気に入った茶を何種類も飲み比べ、値段を交渉して買います。試飲は無料が普通ですが、そのコストは茶の値段に含まれており、飲むだけで買わない客が増えると試飲の文化が変わる、という議論もあります。産地偽装や年份の水増しもこうした市場で起きるため、信頼できる店を見つけることが茶城での買い物の要です。
茶館
茶を飲ませる店の総称で、地域と時代によって姿が違います。
| 型 | 内容 |
|---|---|
| 庶民の茶館 | 成都の公園や路地の茶館が代表。竹の椅子に座り、蓋碗やガラスのコップで湯を足しながら何時間も過ごす。杭州の龍井茶の茶館も同じ型 |
| 茶楼 | 広東・香港の飲茶の店。点心とともに普洱茶や鉄観音を飲む |
| 茶藝館 | 1970年代の台湾で生まれた、工夫茶の道具立てで茶を淹れる店。中国にも広まった。詳しくは茶芸 |
| 茶カフェ | 2010年代以降、台湾や中国、日本で広がった、カフェの感覚で中国茶を出す店。茶藝館より気軽で、若い人が入りやすい |
日本の中国茶専門店やカフェの多くは茶藝館か茶カフェの型で、店で試飲して買う茶城の買い方も取り入れられています。茶館で過ごす時間そのものが中国茶の楽しみの一部で、産地の茶を知るなら茶城、茶の飲み方を知るなら茶館、と覚えておくと旅先で役立ちます。
関連用語
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参考リンク
- 消観茶論 第27回: 「茶城」を考える — 茶城が生まれた歴史的な背景
- 『はじめての中国茶とおやつ』甘露 著(誠文堂新光社) p.14-25 — 中国の茶館めぐりの章