中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

工芸茶(こうげいちゃ)

読み こうげいちゃ現地音 ゴンイーチャ拼音 gōngyìchá中国語 工艺茶 / 工藝茶別名 工芸花茶、工艺花茶、花咲く茶、ブルーミングティー、Blooming Tea、開花茶、茉莉仙子、黄山緑牡丹

芽の多い緑茶を糸で束ね、中に菊や千日紅、茉莉などの乾燥した花を仕込んで、湯の中で花が開くように仕立てた茶。1980〜90年代に安徽省黄山で緑牡丹などが作られたのが始まりとされ、福建省で茉莉の香りを付けた製品が大量生産されて世界に広まった。見た目を楽しむ茶。

分類花茶・再加工茶 / 花茶
産地福建省
外観茶葉を糸で束ねて球や花の形にし、中に乾燥した花を仕込んだもの
水色淡い黄緑から黄色
香り茉莉の香りを付けたものが多い。花の香りと緑茶の香り
緑茶の穏やかな味に花の香り。味より見た目を楽しむ茶

芽の多い緑茶を糸で束ねて球や花の形に整え、中に乾燥した花を仕込んで、湯を注ぐと茶葉が開いて花が現れるように仕立てた茶です。英語ではブルーミングティー、日本では花咲く茶とも呼ばれます。国家標準の茶葉分類では、茶葉を加工し直した再加工茶に当たります。

歴史

工芸茶は新しい茶で、1980〜90年代に安徽省黄山で、芽茶を束ねて牡丹の形にした黄山緑牡丹(こうざんりょくぼたん)などが作られたのが始まりとされます。安徽(あんき)黄山毛峰(こうざんもうほう)などの緑茶の産地なので、初期の工芸茶は緑茶の味を活かしたものでした。その後、葉が大きく加工しやすい福建省の茶葉で茉莉の香りを付けた製品が大量に作られるようになり、福建省は2009年に工芸花茶の地方標準を定めています。いま市場にある工芸茶の大半は福建産で、茉莉仙子(まつりせんし)花開富貴(かかいふうき)といった縁起のよい名前が付けられ、新製品が次々に生まれています。

種類

分け方内容
原料緑茶が中心。紅茶や白茶で作ったものもある
香り茉莉で窨制(いんせい)したものと、茶と花の香りだけのもの
菊、千日紅(せんにちこう)金盞花(きんせんか)、百合、茉莉などを組み合わせる

味より見た目を楽しむ茶で、原料の緑茶の質は高級な緑茶ほどではありません。茉莉の香りが付いているものは茉莉花茶(まつりかちゃ)と同じ感覚で飲めます。

楽しみ方

背の高い耐熱ガラスのポットやコップに一個入れ、少し冷ました湯をゆっくり注いで、数分かけて開く様子を眺めます。プレゼントや客のもてなしに使われることが多く、開いたあとは湯を足して2〜3煎飲めます。

工芸茶の淹れ方

背の高い耐熱ガラスのポットやコップに一個入れ、少し冷ました湯(85℃前後)を注いで、数分かけて開く様子を眺める人が多いです。開いたあとは湯を足しながら2〜3煎飲めます。洗茶はせず、湯を注ぐ位置を工夫すると形が崩れにくくなります。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク