中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

小青柑(しょうせいかん)

読み しょうせいかん現地音 シャオチンガン拼音 xiǎoqīnggān別名 柑普茶、陳皮普洱、陈皮普洱、新会小青柑、大紅柑、Xiao Qing Gan

広東省新会の小さな青いみかんの中身をくり抜き、雲南の普洱熟茶を詰めて乾燥させた茶。新会の陳皮と普洱を合わせる柑普茶の一種で、2015年前後に中国で爆発的に流行した。一個ずつ淹れる手軽さと柑橘の香りで、普洱茶の入門としても人気。

分類黒茶 / 再加工茶
産地広東省
製法渥堆(あくたい)
外観中身をくり抜いた小さな青いみかんの皮に普洱熟茶を詰め、乾燥させたもの。一個ずつ包装される
水色濃い紅褐色
香りみかんの皮の爽やかな香りと普洱熟茶の陳香
熟茶のまろやかな甘さに、柑橘のほろ苦さと爽やかさが加わる

広東省(かんとんしょう)の江門市新会区で作られる、みかんの皮に普洱熟茶を詰めた茶です。新会(しんかい)は漢方薬にも使われる陳皮(ちんぴ)(みかんの皮を干して寝かせたもの)の名産地で、陳皮と普洱茶(ぷーあるちゃ)を一緒に飲む習慣は古くから広東にありました。伝承では清代に新会出身の役人が雲南から持ち帰った普洱茶を陳皮と合わせたのが始まりとされ、みかんに直接茶を詰める柑普茶(かんふちゃ)は1990年代末に香港から広東に広まりました。

小青柑の流行

柑普茶のうち、7〜8月に摘む未熟な小さな青いみかんで作ったものが小青柑で、熟した大きなみかんで作るものは大紅柑(だいこうかん)と呼びます。小青柑は一個が一回分の大きさで手軽なうえ、青い皮の爽やかな香りが熟茶(じゅくちゃ)の陳香とよく合い、2013年ごろから普洱茶の大手が次々に商品化して、2015年には中国で爆発的に流行しました。一時は市場が過熱して品質の低い製品も出回りましたが、いまは普洱茶の定番商品として定着しています。日本ではまだ知られていませんが、中国茶専門店やカフェでも見かけるようになりました。

作り方

みかんの上部を切って中身をくり抜き、皮の中に普洱熟茶を詰めて、天日か低温の乾燥機で乾かします。天日で干した「生晒(せいさい)」のものが上質とされ、皮に茶の香りが、茶に皮の香りが移ります。中身の熟茶の質と、新会産のみかんかどうかで値段が変わります。

楽しみ方

一個を丸ごと蓋碗や茶壺(ちゃこ)に入れ、皮に穴を開けて沸騰した湯で淹れます。煎持ちがよく、煮出せば一個で一日中飲めるので、冬の飲み物として人気です。

小青柑の淹れ方

一個を丸ごと蓋碗や茶壺に入れ、沸騰した湯で淹れる人が多いです。皮に穴を開けるか、少し割って湯が通りやすくし、1煎目を短く注ぎ出してから煎を重ねると10煎以上楽しめます。やかんやポットで煮出す飲み方も定番で、一個で一日分の茶になります。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク