中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

龍井43(ろんじんよんじゅうさん)

読み ろんじんよんじゅうさん現地音 ロンジンスースーサン拼音 Lóngjǐng 43中国語 龙井43別名 龍井43号、龙井43号、Longjing 43

中国農業科学院茶叶研究所が杭州の龍井群体種から一株を選び、18年かけて育成した早生の品種。1978年に完成、1987年に国家級良種に認定。在来種より7〜10日早く芽が出てそろうため、現在の龍井茶の主力品種になっている。

龍井(ろんじん)の主力品種で、中国農業科学院茶叶研究所が育成した無性繁殖系の品種です。1960年に杭州雲栖近くの鳳凰山の龍井群体種(在来種)の中から優れた一株を選び、18年の系統選抜を経て1978年に育成が完了しました。1978年に全国科学大会賞を受け、1987年に国家農作物品種審定委員会が国家級良種に認定しています(登録番号 GS13007-1987)。「43」は選抜のときの株の番号で、42や44も試験されましたが43だけが品種になった、という経緯です。

性質

灌木型の中葉種で、最大の特徴は芽を作る力が強く、発芽が早く、そろって密に出ることです。杭州(こうしゅう)では3月中旬に摘採を始められ、在来種より7〜10日早く、清明前の明前(めいぜん)の時期に十分な量を摘めます。仕上がりは形がそろい、平たく滑らかで、色は嫩緑、香りが高く続き、味は甘く爽やかです。紅茶と緑茶の両方に向きますが、とくに扁平の高級緑茶に適します。

在来種との違い

龍井43の普及によって、西湖龍井の明前茶の多くは龍井43の茶になりました。在来の[longjing-quntizhong]は芽の出方が不ぞろいで3月末に摘採が始まりますが、味の厚みと余韻で評価する人が多く、獅峰(しほう)実生(みしょう)の茶などが珍重されます。早生品種の普及は「明前(めいぜん)」という時期の意味も変えており、明前だから在来種とは限りません。龍井43は浙江のほか各地に移植されて、扁形(へんけい)の緑茶の品種として広く使われています。

関連用語

関連する茶葉

この用語が出てくるページ

参考リンク