中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

黄山(こうざん)

読み こうざん現地音 ホアンシャン拼音 Huángshān中国語 黃山別名 黄山市、徽州、屯渓、太平、猴坑、黄山毛峰、太平猴魁、Huangshan

安徽省南部の山と、その麓の黄山市。世界遺産の黄山を中心に、黄山毛峰、太平猴魁、祁門紅茶など安徽の名茶の産地が集まる旧徽州の中心地。

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安徽省と主な産地。地図データ: Natural Earth

安徽省(あんきしょう)南部にある山で、奇松・怪石・雲海・温泉で知られ、1990年に世界文化・自然遺産に登録されました。その麓に広がる黄山市は旧徽州の中心で、屯渓区、黄山区、徽州区、歙県(きゅうけん)、休寧県、祁門県、黟県(いけん)からなり、安徽(あんき)の名茶の多くがここで作られます。

黄山毛峰(こうざんもうほう)

黄山周辺で作られる烘青緑茶で、国家標準(GB/T 19460)は産地を黄山市の各区県と定めています。一芽一葉から一芽二葉を摘み、殺青のあと熱風で乾かす烘青(こうせい)の製法で、葉がやや黄みを帯び、芽の根元に「魚葉(ぎょよう)」と呼ばれる黄金色の小さな葉が混じるのが上質の目印とされます。清の光緒年間に歙県漕渓の茶商が始めたと伝えられます。

太平猴魁(たいへいこうかい)

黄山区(旧太平県)の猴坑村を核心産地とする緑茶で、1900年ごろに生まれました。在来種の柿大茶(しだいちゃ)という大きな葉の品種を使い、一芽二葉をまっすぐ伸ばして、一枚一枚押し花のように平たく仕上げます。淹れると葉が立ち上がる姿が個性的で、蘭の花にたとえられる香りは殺青と炭火の烘焙(こうばい)の加減で変わり、熱を強めにかけると甘い香りが立ちます。標高の高い茶園のものは後味が濃く、特貢などの等級で区別されます。

徽州(きしゅう)の茶文化

黄山市は祁門紅茶(きもんこうちゃ)祁門(きもん)も含み、烏龍茶を除く緑茶と紅茶の名産地が狭い範囲に集まっています。徽州は明清の時代に徽商(きしょう)と呼ばれる商人を輩出し、茶は塩と並ぶ主要な商品でした。黄山に近い績渓(せきけい)から杭州(こうしゅう)へ抜ける徽杭古道(きこうこどう)は、徽州の茶が浙江へ運ばれた道です。

この産地の茶葉

参考リンク