黄山毛峰
読み こうざんもうほう現地音 ホアンシャンマオフォン拼音 Huángshān Máofēng中国語 黃山毛峰別名 Huangshan Maofeng、黄山茶、徽州毛峰
安徽省黄山市周辺で作られる烘青緑茶で、中国十大銘茶のひとつ。清の光緒年間に歙県の茶商が始めたとされ、芽の根元に混じる金色の「魚葉」と象牙色の葉が上質の目印。国家標準は産地を黄山市の各区県と定めている。
| 分類 | 緑茶 / 烘青緑茶 |
|---|---|
| 産地 | 黄山 |
| 製法 | 殺青 → 揉捻 |
| 外観 | 雀の舌のような一芽一葉で軽く巻き、象牙色がかった黄緑に産毛。芽の根元に金色の魚葉が混じる |
| 水色 | 澄んだ黄緑で明るい |
| 香り | 蘭にたとえられる清らかな香りと栗のような甘い香り |
| 味 | 甘みとうまみがあり、渋みが少なく、余韻が続く |
安徽省南部、黄山の周辺で作られる緑茶で、中国十大銘茶のひとつです。国家標準(GB/T 19460)は産地を黄山市の屯渓区、黄山区、徽州区、歙県、休寧県、祁門県、黟県と定めています。清の光緒年間(1875年ごろ)に歙県漕渓の茶商、謝裕大が始めたと伝えられ、世界遺産の黄山の名を冠して広まりました。
烘青緑茶
黄山毛峰は殺青のあと熱風や炭火で乾かす烘青緑茶の代表です。釜で炒って乾かす龍井や碧螺春の炒青と違い、香ばしさよりも清らかな香りと柔らかい味が持ち味で、ジャスミン茶の原料になる緑茶と同じ系統の製法です。工程は摊青、殺青、軽い揉捻、烘焙で、殺青は釜の温度を最初高く後で低くし、上級品は殺青の釜の中で軽く揉んで形を整えます。
上質の目印
特級の黄山毛峰は一芽一葉から一芽二葉初展の芽葉で作られ、雀の舌のような形をしています。見分けの目印とされるのが二つあり、ひとつは葉が象牙色を帯びていること、もうひとつは芽の根元に「魚葉」と呼ばれる金色の小さな葉が混じることです。魚葉は新芽を守る鱗のような葉で、これが混じるのは早い時期の芽を摘んだ証拠とされます。淹れると湯気が杯の上に集まり、水色は澄んだ黄緑、香りは蘭にたとえられます。
産地と等級
黄山毛峰の名前は黄山市全域で使えるため、産地と時期で品質の幅が大きい茶です。清明前後の高山の茶園のものが上とされ、等級は特級から三級まであります。安徽は名茶の多い省ですが産地が分かれてブランド力が弱いと言われ、黄山毛峰もその例で、他省の緑茶が黄山毛峰の名で売られることがあります。
楽しみ方
繊細な香りを楽しむ茶なので、少し冷ました湯でゆっくり淹れる人が多く、ガラスのコップで芽の姿を眺めながら飲むのも定番です。渋みが少ないので、緑茶の渋みが苦手な人にも勧めやすい茶です。
黄山毛峰の淹れ方
蓋碗かガラスのコップで、少し冷ました湯(80〜85℃)で淹れる人が多いです。1煎目は1分前後置き、2煎目以降は少し長くして3〜4煎楽しみます。ガラスなら注ぎ出さずに湯を足す飲み方が一般的で、洗茶はしません。
淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。
関連用語
参考リンク
- GB/T 19460-2008 地理标志产品 黄山毛峰茶(国家標準) — 産地範囲と等級
- 中国网: 名茶汇聚的安徽,何以大而不强? — 魚葉金黄など黄山毛峰の特徴
- GB/T 30766-2014 茶叶分类(国家標準) — 烘青緑茶の区分