中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

陳皮(ちんぴ)

読み ちんぴ現地音 チェンピー拼音 chénpí中国語 陈皮別名 新会陳皮、新会陈皮、老陳皮、陳皮茶、陳皮普洱、陳皮白茶、広陳皮、みかんの皮、Chenpi

みかんの皮を干して寝かせたもので、広東省江門市新会の茶枝柑の皮を三年以上陳化させた新会陳皮が最も有名。漢方薬であり食材でもあり、湯に浸して飲んだり、普洱熟茶や白茶と合わせて淹れたりする。年を置くほど価値が上がるとされ、小青柑や柑普茶はこの陳皮と普洱茶の組み合わせから生まれた。

分類花茶・再加工茶 / 茶外茶
産地広東省
外観三つに割いて干したみかんの皮。年を経て赤褐色から黒褐色に変わる
水色淡い琥珀色。茶と合わせると茶の色
香り柑橘の皮の爽やかな香りと、年を経た甘く落ち着いた香り
ほろ苦く爽やかで、後味が甘い

みかんの皮を干して寝かせたものです。漢方薬として古くから使われ、料理の香り付けや菓子にも欠かせない広東の食材ですが、茶の世界では湯に浸して飲んだり、茶葉と合わせて淹れたりする[chawaicha]として扱われます。最も有名なのは広東省(かんとんしょう)の江門市新会の陳皮で、地元の茶枝柑(ちゃしかん)という品種のみかんの皮を新会(しんかい)の中で三年以上陳化させたものだけが新会陳皮を名乗れる、と地理標志産品の標準が定めています。

年を置く

新会では、みかんの皮を三つに割いて干し、乾いた場所で何年も寝かせます。年を経るごとに皮の色は赤褐色から黒褐色に変わり、青い刺激が消えて甘く落ち着いた香りになり、薬効も増すとされます。三年で陳皮、十年、二十年と古いものは老陳皮(ろうちんぴ)と呼ばれ、普洱茶(ぷーあるちゃ)の老茶と同じように[nianfen]で値段が決まります。古い陳皮は投資の対象にもなっていて、年份の表示に裏付けがないものも多い、という点も普洱茶と似ています。

茶との組み合わせ

陳皮を数片そのまま湯に浸すか煮出して飲むと、柑橘の爽やかな香りとほろ苦さ、後味の甘さが楽しめます。茶と合わせるのが定番で、普洱熟茶に一片加えた陳皮普洱(ちんぴぷーある)は広東の飲茶で古くからの組み合わせ、白茶に合わせた陳皮白茶(ちんぴはくちゃ)は近年の流行です。みかんの皮の中に普洱熟茶を詰めて乾かした[teas:xiaoqinggan]柑普茶(かんふちゃ)は、この組み合わせを一つの製品にしたものです。

選ぶときの目安

新会産かどうか、何年ものかで値段が大きく違います。香りが澄んで甘く、皮が硬く乾いていてカビ臭がないものを選び、湿気を避けて保存します。日本の中国茶専門店では小青柑と並んで陳皮そのものも扱われるようになり、普洱茶や白茶に一片加える飲み方が広まりつつあります。

陳皮の淹れ方

陳皮を数片、単独で湯に浸すか煮出して飲むほか、普洱熟茶や白茶、紅茶に一片加えて一緒に淹れるのが定番です。沸騰した湯で蓋碗や茶壺に淹れて煎を重ね、やかんで煮出すと香りがよく出ます。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク