中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

茘枝紅茶(れいしこうちゃ)

読み れいしこうちゃ現地音 リージーホンチャ拼音 lìzhī hóngchá中国語 荔枝红茶 / 荔枝紅茶別名 荔枝紅茶、ライチ紅茶、ライチティー、茘枝紅、Lychee Black Tea

広東省の工夫紅茶にライチの香りを移した再加工茶。伝統的にはライチを乾燥させる工程で紅茶を一緒に燻して香りを吸わせるが、ライチの果汁や香料で着香した製品も多い。広東で古くから作られ、香港や日本の中華料理店でライチ紅茶として親しまれている。

分類花茶・再加工茶 / 果茶
産地広東省
製法発酵(はっこう)
外観工夫紅茶の条索状の茶葉。着香したものは茶葉だけで果肉は入らない
水色明るい紅色
香りライチの甘く華やかな香りと紅茶の香り
紅茶の甘みにライチの果実の風味が重なる。渋みは少ない

広東省(かんとんしょう)の工夫紅茶にライチ(茘枝)の香りを移した再加工茶です。広東はライチの産地で、清代には皇帝に献上されたと伝えられ、紅茶とライチの組み合わせも広東で古くから作られてきました。日本では中華料理店やカフェの「ライチ紅茶」として、中国茶の中では最も親しまれている花茶・果茶のひとつです。

作り方

伝統的な製法では、ライチを干して乾燥果実にするときに、紅茶を一緒に低温で長時間置き、ライチの香りを茶葉に吸わせます。茉莉花茶(まつりかちゃ)[yinzhi]と同じ考え方で、果肉は取り除き、茶葉だけが製品になります。この製法は手間がかかるため、現在はライチの果汁を茶葉に吸わせて乾かしたものや、ライチの香料で着香したものが大半です。香料の製品は香りが強く単調で、伝統製法のものは香りが穏やかで紅茶の味が残ります。原材料表示に香料とあるかどうかで見分けます。

味と楽しみ方

ライチの甘く華やかな香りに紅茶の甘みが重なり、渋みは少なめです。熱い湯で淹れると香りが飛びやすいので、少し冷ました湯で短めに淹れます。冷やしてもライチの香りがよく出るため、アイスティーや水出しにも向き、香港の茶餐廳(ちゃさんてい)ではライチ紅茶のアイスが定番です。ミルクを入れず、ストレートか氷砂糖を少し加えて飲むのが一般的です。

位置づけ

茉莉花茶が緑茶の花茶の代表なら、茘枝紅茶は紅茶の果茶の代表で、玫瑰紅茶(バラの紅茶)と並んで広東の再加工茶を代表します。値段が手ごろで飲みやすいため、中国茶の入口としても選ばれます。

茘枝紅茶の淹れ方

沸騰した湯を少し冷まして(90℃前後)蓋碗かポットで淹れる人が多く、香りが飛びやすいので短めに淹れて3〜4煎楽しみます。冷やして飲んでもライチの香りがよく出るため、アイスティーの定番でもあります。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク