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茶葉罐(茶缶・茶倉)(ちゃようかん(ちゃかん・ちゃそう))

読み ちゃようかん(ちゃかん・ちゃそう)現地音 チャーイエグアン拼音 cháyèguàn中国語 茶叶罐 / 茶仓 / 茶葉罐 / 茶倉別名 茶罐、茶缶、茶倉、茶仓、茶入れ、錫罐、锡罐、紫砂罐、瓷罐、鉄罐、茶葉の保存容器、tea caddy

茶葉を保存する容器です。茶葉の敵は光、湿気、空気、臭いの四つで、これを遮るのが茶葉罐の役目です。茶罐、茶缶とも呼び、年単位で寝かせるための大きな容器は茶倉(ちゃそう)と呼んで区別することがあります。潮州の工夫茶では錫の茶罐が伝統的な道具立てに入っていて、翁輝東の『潮州茶経』にも茶具の一つとして挙がっています。

材質ごとの向き不向き

材質長所短所向く茶
錫密閉性が高く、光と湿気を遮る。臭いが付かない高価。柔らかく凹みやすい緑茶、清香の烏龍茶、香りを守りたい茶
磁器光を遮り、臭いが付かない。密閉性は蓋次第割れる。重い烏龍茶、紅茶、日常の茶全般
紫砂・陶器通気性があり、茶が落ち着く(醒茶に向く)湿気を通す。長期保存には向かない普洱茶、黒茶、焙煎した岩茶の短期保存
金属缶(ブリキ・アルミ)軽く安価。密閉できる錆びる。金属臭が付くことがある市販の茶の元の缶として
ガラス中が見える。臭いが付かない光を通すので暗所に置く必要がある見せる保存、花茶
紙箱・紙袋通気性と遮光。安価湿気と臭いに弱い白茶・普洱茶の長期保存の外箱

短期の保存と長期の保存

飲み切るまでの保存なら、密閉と遮光ができればどれでもかまいません。開けたら小分けにして、使う分だけ小さな缶に移し、残りは密封して置くのが基本です。緑茶や清香型の烏龍茶は冷蔵庫に入れる人も多いですが、出し入れの結露で湿気るので、小分けにして常温に戻してから開けます。

普洱茶や白茶、黒茶のように寝かせて陳化させる茶は考え方が違います。「呼吸させるために密閉しない」と言われることが多く、紫砂の甕や紙箱で保存するのが通例ですが、乾いた茶葉では微生物や酵素はほとんど働かないので、密閉しても酸化は進みます。密封して酸素を抜いた普洱生茶のほうが、紙包みのままより雑味の少ない甘い香りに熟成したという比較もあります。どちらが正しいというより、湿気と臭いを避け、温度を安定させることのほうが容器の材質よりずっと大事です。湿気の多い日本では、紫砂の甕に入れっぱなしにすると倉味やカビが出やすいので、紙で包んで密閉できる箱に入れ、乾燥剤を添える人が多いです。

選ぶときの目安

  • 蓋の密閉性を確かめます。錫や磁器でも、蓋がゆるければ意味がありません。二重蓋やパッキン付きが安心です
  • 中に臭いが残っていないこと。新品の錫や陶器は一度湯で洗って乾かしてから使います
  • 大きさは茶葉の量に合わせます。空気が多い大きな缶に少量の茶を入れると酸化が早まります
  • 一種類の茶に一つの缶を使い、香りの強い茶(花茶、焙煎の強い茶)と混ぜません

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