中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

発花・金花(はっか・きんか)

読み はっか・きんか現地音 ファーホァ・ジンホァ拼音 fāhuā / jīnhuā中国語 发花 / 金花 / 發花 / 金花別名 金花、発花、发花、冠突散嚢菌、冠突散囊菌、金花菌、菌花香、Eurotium cristatum

茯磚茶の製造で、圧したレンガを温度と湿度を保った部屋に置いて茶の中に冠突散嚢菌という麹カビの一種を育てる工程が発花で、育った黄色い粒が金花。金花が多く均一なほど良い茯磚茶とされ、甘い菌花香とまろやかな味を作る。六堡茶や普洱茶の熟成中に自然に出ることもある。

[teas:fuzhuancha]の製造で、蒸して圧したレンガ状の茶を温度と湿度を保った部屋に置き、茶の中に特定のカビを育てる工程を発花(はっか)と言い、育ったカビの黄色い粒を金花(きんか)と呼びます。国家標準の茯茶(GB/T 32719.5)は、篩い分け、拼配(へいはい)、渥堆、蒸圧、発花、乾燥という工程で作る黒茶と定義しており、発花は茯磚茶を他の黒茶と分ける決め手の工程です。

金花の正体

金花は冠突散嚢菌(かんとつさんのうきん)(Eurotium cristatum)という麹カビの仲間で、味噌や醤油の麹菌に近い種類です。レンガを割ると断面に黄色い粒が点々と見え、多くて均一なほど発花がうまくいった印とされます。菌が茶の成分を分解して、甘い菌花香(きんかこう)と呼ばれる香りと、渋みのないまろやかな味を作ります。有害なカビではなく、逆に金花が育つ環境では他のカビが育ちにくいとされます。ただし金花に似た白や緑のカビは別物で、これは湿気で傷んだ茶です。

工程

渥堆を経た黒毛茶を蒸してレンガに圧したあと、温度と湿度を管理した発花室(はっかしつ)に数日から二週間ほど置き、金花が十分に育ったところで乾燥して菌の成長を止めます。かつては陝西の涇陽(けいよう)でしか金花が育たないと言われ、水や気候のせいだと考えられていましたが、1950年代に湖南(こなん)でも安定して発花できるようになり、いまは安化(あんか)益陽(えきよう)が主産地です。

他の茶の金花

六堡茶(ろっぽちゃ)普洱茶(ぷーあるちゃ)老白茶(ろうはくちゃ)の熟成中にも同じ菌が自然に育つことがあり、これも金花と呼ばれて珍重されます。近年は健康効果を謳って、金花を意図的に育てた散茶(さんちゃ)や白茶、烏龍茶の製品も売られています。

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