煎と出湯
読み せんとしゅっとう現地音 パオ・チュータン拼音 pào / chūtāng中国語 泡 / 出汤 / 泡 / 出湯別名 出湯、出汤、泡、一泡、二泡、煎、抽出時間、坐杯、注ぎ切る、瀝乾、沥干
蓋碗や茶壺で淹れた茶を杯や茶海に注ぎ出すことを出湯と言い、一回の抽出を一泡(日本語では一煎)と数える。工夫茶では毎回最後の一滴まで注ぎ切って葉を湯に浸けたままにせず、煎ごとに時間を変えて味の変化を楽しむ。出湯の速さと注ぎ切りが味を安定させる要で、葉を湯に置いたままにすることを坐杯と言う。
蓋碗や茶壺で淹れた茶を、杯や[chahai]に注ぎ出すことを出湯と言います。中国語では一回の抽出を一泡、二泡と数え、日本語では一煎、二煎と言います。[gongfucha]の淹れ方は、この出湯を短い間隔で何度も繰り返して、煎ごとの味の変化を楽しむものです。
注ぎ切る
工夫茶では出湯のたびに最後の一滴まで注ぎ切り、葉を湯に浸けたままにしません。器に湯が残ると次の煎までの間に抽出が進み、渋みが出て煎ごとの味が乱れるからです。茶海に注ぎ切ってから杯に分けるのは、濃さを均一にするためでもあります。最後の一滴は最も濃いので、潮州の作法では各杯に均等に振り分けます。注ぎ切りが徹底されていれば、煎の間に時間が空いても茶は崩れません。
煎ごとの時間
1煎目は葉が開くまでの時間を含めて置き、2〜3煎目は最も出やすいので短く切り、4煎目以降は少しずつ延ばして最後は長めに置く、というのが多くの茶に共通する型です。固く巻いた球状の烏龍茶や緊圧茶は1煎目を長めに、条索状の茶や芽茶は短めに、と茶の形で加減します。秒数はあくまで目安で、湯温、茶葉の量、器の大きさで変わるため、注いだ茶の色と香りを見て次の煎を決めるのが実際のやり方です。
坐杯
わざと葉を湯に置いたままにして濃く出すことを坐杯と言います。煎が進んで味が薄くなった終盤や、濃い茶を好む人が使う方法で、序盤で坐杯すると渋くなります。緑茶をガラスのコップで湯を足しながら飲む[liugen]は、注ぎ切らない飲み方の代表で、こちらは葉を浸けたままにすることを前提にした別の型です。
出湯の速さ
蓋碗の蓋の隙間を調節して一気に注ぐと出湯が速く、注ぎ口の細い茶壺はゆっくり出ます。出湯に時間がかかる器は、その分を抽出時間に含めて早めに注ぎ始めます。審査では茶類ごとに決まった時間で出湯し、条件をそろえて比べます。詳しくは[naipao]の項も参考にしてください。
関連用語
参考リンク
- GB/T 23776-2018 茶叶感官审评方法(国家標準) — 審査での抽出時間と出湯の規定(関連資料)