中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

茶海(ちゃかい)

読み ちゃかい現地音 チャーハイ拼音 cháhǎi別名 公道杯、公道盃、茶盅、匀杯、ピッチャー、fair cup

蓋碗や茶壺から注ぎ出した茶をいったん受けて濃さを均一にし、茶杯に注ぎ分けるための片口。公道杯、茶盅とも呼ぶ。1970年代に台湾の茶芸で考案されて広まった道具で、潮州の伝統的な工夫茶にはない。

蓋碗(がいわん)茶壺(ちゃこ)から注ぎ出した茶をいったん受ける片口の器です。抽出した茶を全部ここに移してから茶杯に注ぎ分けることで、最初に出た薄い茶と最後に出た濃い茶が混ざり、どの杯も同じ濃さになります。公平に分けることから公道杯、川がすべて海に注ぐように茶を受けることから茶海、濃さを均一にすることから匀杯とも呼ばれ、台湾では茶盅の名も使われます。

台湾で生まれた道具

茶海は古い道具ではありません。1970年代に台湾の茶芸の中で、茶殻を漉しつつ濃さをそろえるために考案され、その後中国大陸に広まりました。潮州(ちょうしゅう)の伝統的な工夫茶(こうふちゃ)には茶海はなく、茶壺から複数の杯に少しずつ順に注ぎ回す「関公巡城(かんこうじゅんじょう)」と、最後の一滴まで均等に落とす「韓信点兵(かんしんてんぺい)」という所作で濃さをそろえます。茶海はこの手間を道具で置き換えたもので、日本で紹介される中国茶の道具立て(茶盤(ちゃばん)、茶海、聞香杯(もんこうはい))は台湾式の茶芸に由来しています。

使い方

  1. 蓋碗や茶壺で抽出する。
  2. 時間が来たら、茶をすべて茶海に注ぎ切る。茶漉しを茶海の口に載せて細かい葉を受けることもある。
  3. 茶海から各自の茶杯に注ぎ分ける。

注ぎ切ることで葉が湯に浸かったままにならず、次の煎の濃さも管理しやすくなります。一人で飲むときや蓋碗から直接杯に注げる量なら、茶海は必ずしも必要ありません。

選ぶときの目安

  • 材質: ガラスか白磁が主流です。水色が見え、香りを吸いません。紫砂(しさ)の茶海もありますが、茶の種類ごとに使い分けが要ります。
  • 容量: 蓋碗や茶壺の容量より少し大きいものを選びます。100ml前後の蓋碗なら150〜200mlが使いやすいです。
  • 注ぎ口: 液だれしにくい形かどうかで使い勝手が大きく変わります。

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