中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

耐泡(たいほう)

読み たいほう現地音 ナイパオ拼音 nàipào別名 耐泡性、煎持ち、煎が続く、煎数

煎を重ねても味と香りが続くこと。何煎目まで飲めるかで表し、揉捻の強さ、葉の成熟度、成分の多さ、抽出の仕方で決まる。普洱茶や烏龍茶で重視され、煎持ちの良さは品質の目安のひとつだが、煎数だけで良し悪しは決まらない。

煎を重ねても味と香りが続くことを耐泡と言い、日本語の「煎持ちがよい」に当たります。中国茶は蓋碗や茶壺(ちゃこ)で短時間の抽出を何度も繰り返す飲み方が基本なので、何煎目まで飲めるかは茶を選ぶときの大きな関心事で、「耐泡」「不耐泡」という言い方で評価されます。

何で決まるか

  • 揉捻の強さ: 強く揉んだ茶は細胞が広く壊れて1煎目からよく出る反面、出きるのも早く煎が続きません。軽く揉んだ茶はゆっくり出て煎を重ねられます。質の高い茶ほど軽めに揉んで煎ごとの変化を楽しめるように設計することがあります。
  • 葉の成熟度と成分の多さ: 芽だけの繊細な茶は成分が少なく煎が続きにくく、成熟した葉や大葉種(だいようしゅ)の茶は成分が多く煎が続きます。普洱茶(ぷーあるちゃ)が10煎飲めるのはこのためです。
  • 形と焙煎: 固く巻いた球状の烏龍茶や緊圧茶(きんあつちゃ)は葉が開くのに時間がかかり、後半に本領を発揮します。焙煎の強い茶は成分が安定して煎が続く傾向があります。
  • 淹れ方: 高温短時間で毎回注ぎ切ると煎が続き、長く置くと早く出きってしまいます。

煎数の目安

煎数の目安
緑茶(ガラスで湯を足す)3煎ほど
白毫銀針、金駿眉(きんしゅんび)など芽の茶4〜6煎
烏龍茶(蓋碗)6〜8煎
鳳凰単叢(ほうおうたんそう)武夷岩茶(ぶいがんちゃ)8〜10煎
普洱茶、黒茶10煎以上

煎数だけで判断しない

煎持ちは品質の目安のひとつですが、煎数が多いほど良い茶というわけではありません。繊細な緑茶が3煎で終わるのは欠点ではなく、逆に薄い茶を長く置いて煎数を稼ぐこともできます。煎を重ねたときに味がどう変わるか、後半まで余韻が残るかを見るほうが、茶の質をよく表します。

関連用語

関連する茶葉

この用語が出てくるページ

参考リンク