中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

喉韻(こういん)

読み こういん現地音 ホウユン拼音 hóuyùn中国語 喉韵別名 喉韵、喉越し、のどごし

茶を飲み込んだあと、喉に残る心地よい感覚と余韻。国家標準では「喉に与える快さで、爽快・清涼・甘さ・潤いなどが持続するもの」と定義される。

「韻」は余韻のことで、喉韻は飲み込んだあとに喉のあたりに残る感覚を指します。国家標準の官能審査用語(GB/T 14487)では、茶湯を飲み下したあとに喉に与える快さで、爽快さ、清涼感、甘さ、潤いのいずれか、または複数が同時に生じて持続するもの、と定義されています。

回甘との違い

回甘(かいかん)が「甘みが戻る」ことに焦点を当てた言葉なのに対し、喉韻は甘みに限らず、香りや厚み、潤いも含めた喉の余韻全体を指します。舌で感じる味ではなく喉で感じる感覚なので、飲み込んだ直後ではなく、少し時間が経ってから評価します。

日本語では「喉越し」が近い言葉ですが、日本語の喉越しがビールなどの爽快さに使われるのに対し、喉韻は余韻の長さと質を問う言葉です。

派生した言葉

産地や茶ごとに固有の余韻を「○韻」と呼ぶ習慣があり、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)[yanyun]、安渓鉄観音の[guanyinyun]などがそれです。台湾の鹿谷凍頂烏龍茶の認証基準には「落喉甘潤韻無窮」(喉に落ちて甘く潤い、韻が尽きない)という句があり、喉韻が公式な品質評価の言葉として使われている例です。

評価でどう扱われるか

茶の品質を語るとき、香りの強さより余韻の長さを重視する考え方が中国では一般的で、喉韻はその中心にある言葉です。同じ茶でも淹れる湯温や茶器によって喉韻の出方は変わるとされ、茶器を選ぶ理由として挙げられることもあります。

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