湯感・厚み
読み とうかん・あつみ現地音 タンガン拼音 tānggǎn中国語 汤感 / 厚度 / 湯感 / 厚度別名 湯感、汤感、厚み、厚度、醇厚、ボディ、コク、滑らかさ、順滑、稠、薄い、淡薄、湯質、水路
茶を口に含んだときの液の質感。厚みがあってとろりとしているか、薄く水っぽいか、滑らかか、ざらつくかを表し、審査用語の醇厚、鮮爽、淡薄などに当たる。香りより産地の土地と樹齢を反映するとされ、有名産地の茶が高いのは主にこの厚みのため。ワインのボディに近い概念。
茶を口に含んだときの液そのものの質感を表す言葉です。「湯」は茶湯のことで、湯感は味の種類(甘い、渋い)ではなく、厚みがあるか薄いか、とろりとしているかさらりとしているか、滑らかかざらつくかといった、口当たりと重さの感覚を指します。ワインのボディや日本語のコクに近い概念で、国家標準の審査用語では醇厚(まろやかで厚い)、鮮爽(新鮮で爽やか)、濃厚、淡薄(薄い)、粗(粗い)などの言葉に当たります。
何が厚みを作るか
厚みは茶に溶け出す成分の総量と釣り合いで決まります。ポリフェノール、アミノ酸、糖類、ペクチンなどが多いと液に重さと粘りが出て、少ないと水っぽくなります。成熟した葉は芽より成分が多く、大葉種は小葉種より厚く、樹齢の高い木や肥料に頼らない茶園の茶は厚みと余韻が出る、と説明されます。土壌のミネラルが厚みに関わるという見方もあり、凍頂山や武夷山の正岩、鳳凰山の烏崠山のように有名産地の茶が高いのは、香りの華やかさより、この厚みと余韻が他では出ないためです。
香りとの違い
香りは製法と品種でかなり作れますが、厚みは原料の力で決まる部分が大きく、作り手が後から足すことはできません。香りが華やかでも薄い茶は2煎目で崩れ、香りが地味でも厚い茶は煎を重ねても続きます。茶を評価するときは、香りに気を取られず、口に含んで液の重さと、飲み込んだあとの[houyun]や[huigan]を確かめると、産地と原料の差が見えてきます。
滑らかさ
厚みとともに語られるのが滑らかさ(順滑)です。とろりと喉を通る茶は良い茶の印で、ざらつきや刺すような渋みは若い木や夏の葉、抽出しすぎのしるしとされます。普洱熟茶の「滑」、岩茶の「醇」、単叢の「稠」は、いずれもこの質感を表す産地ごとの言い方です。
関連用語
関連する茶葉
参考リンク
- GB/T 14487-2017 茶叶感官审评术语(国家標準) — 滋味の審査用語(醇厚、鲜爽、淡薄など)