中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

山韻(さんいん)

読み さんいん現地音 シャンユン拼音 shānyùn中国語 山韵別名 韻、韵、山韵、高山韻、蜜韻、韻味、気韻

茶の味と余韻に現れる、産地の土地の性格。鳳凰単叢では烏崠山の高い茶園の茶に出る深い余韻を山韻と呼び、台湾の高山茶では高山の冷涼感のある甘さを高山韻と言う。武夷岩茶の岩韻、鉄観音の観音韻と同じく、香りではなく飲み込んだあとの厚みと余韻で語られる、言葉にしにくい評価語。

茶の味と余韻に現れる、産地の土地の性格を表す言葉です。「韻」は中国茶の評価で最も説明しにくい言葉のひとつで、香りではなく、飲み込んだあとに喉と口に残る厚み、甘さ、清涼感、余韻の長さをまとめて指します。武夷岩茶(ぶいがんちゃ)[yanyun]、安渓鉄観音の[guanyinyun]と並んで、鳳凰単叢(ほうおうたんそう)と台湾の高山茶(こうざんちゃ)で「山韻」という言い方をします。

鳳凰単叢の山韻

鳳凰山(ほうおうざん)では、烏崠山(うとうさん)の標高の高い茶園の茶、とくに樹齢の高い老欉(ろうそう)の茶に出る深い余韻を山韻と呼びます。香りの華やかさは標高の低い茶園の若い木でも出ますが、飲み込んだあとに喉を通って戻ってくる甘さと、口の中に長く残る厚み、体が温まるような感覚は高い山の古い木の茶に特有とされ、値段の差はこの山韻の有無で説明されます。嶺頭単叢(れいとうたんそう)では同じ性格を蜜韻(みついん)と呼びます。

高山茶の高山韻(こうざんいん)

台湾の高山茶では、標高の高い茶園の茶に出る冷涼感のある甘さと澄んだ余韻を高山韻(高山気(こうざんき))と言います。台湾の茶改場(ちゃかいじょう)は、高山の冷涼な気候と短い日照で苦渋(くじゅう)みの成分が減り、甘みの成分が増えることを高山烏龍茶の特徴として説明しており、これが高山韻の背景です。梨山(りざん)や大禹嶺の茶が高く売れるのは、この韻が強いとされるためで、産地表示の偽装が起きる理由でもあります。

どう確かめるか

韻は1煎目より2〜3煎目以降、そして冷めてからのほうが分かりやすいとされます。飲み込んだあと数十秒待って、喉に戻る甘さ(回甘(かいかん))と余韻(喉韻(こういん))の長さを意識すると、韻のある茶とない茶の違いが分かってきます。言葉が主観的なぶん販売の宣伝にも使われやすいので、値段と言葉より自分の感覚で確かめるのが確実です。

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