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観音韻(かんのんいん)

読み かんのんいん現地音 グァンインユン拼音 guānyīnyùn中国語 观音韵 / 觀音韻別名 观音韵、音韻、音韵

安渓鉄観音に固有とされる香りと余韻。安渓県茶葉協会は品種の香り・産地の香り・製法の香りが融合したものと説明し、国家標準の鉄観音の品質要求にも「音韻」の語がある。

鉄観音(てっかんのん)を評価するときに使う言葉で、鉄観音に固有とされる香りと余韻を指します。武夷岩茶(ぶいがんちゃ)岩韻(がんいん)鳳凰単叢(ほうおうたんそう)の山韻と同じように、産地の茶の「らしさ」を「韻」の一字で表したもので、単に音韻とも言います。国家標準の鉄観音(GB/T 30357.2)は清香型(せいこうがた)濃香型(のうこうがた)陳香型(ちんこうがた)のいずれの品質要求にも「音韻」の語を入れており、鉄観音であるための条件のひとつになっています。

三つの香りの融合

何が観音韻かは人によって説明が違いますが、安渓県茶葉協会の『安渓鉄観音知識問答』は、品種の香り、産地の香り、製法の香りの三つが融合したものと定義しています。

香りの由来内容
品種香鉄観音品種の生葉には蘭の香りのもとになる成分(ネロリドール、リナロールなど)が多く含まれる
地域香安渓の安山岩などが風化した土壌に含まれる微量元素が味と香りに影響する
工芸香做青と焙煎の過程で香り成分が増え、蘭の香りがより明瞭になる

この三つが重なって、蘭のような優雅で豊かな香り、厚みのある味、回甘(かいかん)生津(せいしん)、飲んだあとも口に残る香りが生まれ、それを「天真味、聖妙香」と表現しています。

感じ方

観音韻は香りだけの言葉ではなく、飲み込んだあとに喉と口に残る余韻(喉韻(こういん))まで含みます。鉄観音品種は他の品種より余韻が長く後味が濃いとされ、同じ製法でも黄金桂(おうごんけい)本山(ほんざん)では観音韻が出ない、と産地では言われます。清香型では花の香りとして、濃香型では焙煎の甘さの奥の厚みとして現れます。

注意

「観音韻がある」という表現は主観的で、販売の宣伝文句にも多用されます。鉄観音品種で作られているか、産地の標高や栽培方法はどうかといった条件を確かめたうえで、飲んで余韻の長さを判断するのが現実的です。

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