中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

黄金桂(おうごんけい)

読み おうごんけい現地音 ホァンジングイ拼音 Huángjīnguì中国語 黃金桂別名 黄旦、黄棪、黄金貴、透天香、安渓黄金桂、Huang Jin Gui

福建省安渓の烏龍茶で、黄旦(黄棪)という品種で作る。金木犀のような高く鋭い香りと金黄色の水色から黄金桂と名付けられ、香りが天を突くという意味の「透天香」の異名を持つ。芽が早く出るため安渓で最も早い新茶で、鉄観音より軽やか。烏龍茶の国家標準(GB/T 30357.3)に規格がある。

分類青茶(烏龍茶) / 閩南烏龍茶
産地安渓
品種黄金桂(おうごんけい)
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)包揉(ほうじゅう)
外観半球状で、鉄観音より細く軽い。黄緑から黄褐色
水色金黄色で澄む
香り金木犀(桂花)を思わせる高く鋭い香り。「透天香」と呼ばれる
軽やかで甘く、爽やか。鉄観音より軽い

安渓(あんけい)の烏龍茶で、[huangjingui]という品種の葉で作ります。品種の名前は黄旦、茶の名前は黄金桂と呼び分けるのが普通ですが、どちらの名前でも売られます。金木犀(きんもくせい)(桂花(けいか))を思わせる高く鋭い香りと金黄色の水色から黄金桂と名付けられ、香りが天を突き抜けるという意味の「透天香(とうてんこう)」の異名があります。烏龍茶の国家標準は鉄観音に続く第3部で黄金桂の規格を定めており、安渓の烏龍茶の中で鉄観音に次ぐ位置づけです。

品種と製法

黄旦は安渓の虎邱(こきゅう)羅岩(らがん)が原産とされ、清代に生まれたと伝えられます。芽が早く出る品種で、鉄観音より一〜二週間早く摘めるため、安渓で最も早い春の新茶になります。1984年に国家級の茶樹良種に認定された安渓の六品種のひとつです。製法は鉄観音と同じ閩南(びんなん)の烏龍茶で、萎凋、做青、殺青のあと[baorou]で半球状にします。葉が薄く軽いので酸化が進みやすく、做青を浅めにして香りを残す清香型(せいこうがた)に仕上げることが多く、焙煎を重ねる濃香型(のうこうがた)は少なめです。

香りと味

金木犀のような花の香りが立ち、水色は金黄色で、味は軽やかで甘く爽やかです。鉄観音の厚みと観音韻(かんのんいん)に対して、黄金桂は香りの高さと軽さが持ち味で、値段も鉄観音より手ごろです。安渓では鉄観音以外の品種を混ぜた[sezhong]の原料にもなり、色種の香りを立てる役目をしています。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に淹れ、蓋の裏の香りを楽しみながら煎を重ねます。清香型は香りが抜けやすいので冷蔵庫で保存し、早めに飲み切ります。日本の中国茶専門店では鉄観音の隣に置かれる安渓の定番で、香りの高い烏龍茶を探す人に勧められます。

黄金桂の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に淹れ、1煎目は20〜30秒から煎を重ねる人が多く、6煎ほど楽しめます。香りが立ちやすいので蓋の裏の香りを楽しみ、洗茶は好みです。清香型は冷蔵で保存し、早めに飲み切ります。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク