中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

色種(毛蟹・本山・梅占)(しきしゅ)

読み しきしゅ現地音 スージョン拼音 sèzhǒng中国語 色种 / 色種別名 色種、色种、毛蟹、本山、梅占、大葉烏龍、安渓色種、安渓六大品種、閩南烏龍

安渓で、鉄観音以外の品種で作った烏龍茶をまとめて呼ぶ名前。もとは鉄観音が選抜される前の在来の茶樹の総称で、いまは本山、毛蟹、梅占、黄金桂、大葉烏龍などを混ぜて作る烏龍茶を指す。これらは1984年に国家級の茶樹良種に認定された安渓の主要品種で、鉄観音より安く、産地では最も日常的な烏龍茶。

安渓(あんけい)で、鉄観音以外の品種で作った烏龍茶をまとめて呼ぶ名前です。「いろいろな種類」という意味で、烏龍茶の製法が安渓で確立した清代中期、茶園は実生(みしょう)の在来種が混在していて、村ごとに違う茶樹を区別せずまとめて売ったことから色種(しきしゅ)と呼ばれました。19世紀初めに鉄観音が選抜されて名前が付いた後、鉄観音以外を色種と呼ぶ習慣が残り、いまは複数品種を混ぜて作る安渓の烏龍茶を指します。

主な品種

安渓は1984年に国が最初に認定した30の国家級茶樹良種のうち6つ(鉄観音、黄旦(こうたん)本山(ほんざん)毛蟹(もうかい)梅占(ばいせん)大葉烏龍(だいようウーロン))を占める品種の宝庫で、色種の原料はこれらです。

品種性格
本山鉄観音に姿と味が近く、酸化が安定して収量が多い。鉄観音の代用にされることも
毛蟹葉の縁に細かい鋸歯があり産毛が多い。香りが立ちやすく、鉄観音より軽やか
梅占香りの持続が長い。福建全域に広がり、紅茶や岩茶(がんちゃ)にも使われる
黄旦(黄金桂(おうごんけい))金木犀(きんもくせい)のような香り。芽が早く、清香型(せいこうがた)に向く
大葉烏龍葉が大きく味が厚い。焙煎向き

色種の位置づけ

色種は鉄観音より安く作れるため、安渓では最も一般的な烏龍茶で、地元で日常的に飲まれています。本山や毛蟹が鉄観音として売られることもあり、安い鉄観音の中身が色種だという指摘は産地でもよく聞かれます。一方で、樹齢の高い木や高地の原料で作った上級の色種は鉄観音を超える品質になることもあり、品種を組み合わせて香りと味を補い合う拼配(へいはい)の技術は安渓烏龍の面白さのひとつです。日本の専門店では「色種」の名で焙煎したものが普段飲みの烏龍茶として売られています。

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