中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

花香・果香・火香(かこう・かこう・かこう)

読み かこう・かこう・かこう現地音 ホァシャン・グオシャン・フオシャン拼音 huāxiāng / guǒxiāng / huǒxiāng中国語 花香 / 果香 / 火香別名 花香、果香、火香、焙火香、蘭花香、熟果香、炒り香、栗香、板栗香、豆香、香型、香りの表現

茶の香りを大まかに分ける言葉。花香は做青や萎凋で生まれる蘭や梔子のような香り、果香は酸化や熟成で生まれる桃や熟した果実の香り、火香は焙煎や炒りで生まれる香ばしさ。国家標準の審査用語にも定められ、産地や製法ごとに典型的な香りの型がある。

茶の香りを大まかに分けるときの基本の言葉です。国家標準の官能審査用語には、花香、果香、火香のほか、清香、嫩香(どんこう)、栗香、甜香(てんこう)松煙香(しょうえんこう)、陳香など多くの香りの型が定められています。産地や製法によって典型的な香りが決まっているので、香りの型を知ると茶の作り方の見当がつきます。

三つの香り

香り生まれ方
花香萎凋と做青で葉が傷つき、酸化が浅い段階で生まれる。蘭、梔子、茉莉、金木犀(きんもくせい)にたとえる清香型(せいこうがた)の鉄観音、文山包種(ぶんざんほうしゅ)高山茶(こうざんちゃ)鳳凰単叢(ほうおうたんそう)芝蘭香(しらんこう)黄枝香(こうしこう)
果香酸化を深くするか、焙煎と熟成で生まれる。桃、龍眼、熟した果実、乾燥果実にたとえる東方美人(とうほうびじん)正山小種(せいざんしょうしゅ)(無煙型)、濃香型(のうこうがた)単叢(たんそう)、老茶
火香焙煎や釜炒りで生まれる香ばしさ。炒った栗や豆(栗香・豆香)、焦がした砂糖にたとえる龍井、炒青緑茶(しょうせいりょくちゃ)武夷岩茶(ぶいがんちゃ)木柵鉄観音(もくさくてっかんのん)、伝統製法の凍頂烏龍

烏龍茶は酸化と焙煎の加減でこの三つの割合が変わり、清香型は花香、濃香型は果香と火香が前に出ます。焙煎直後の茶は火香が強すぎて花香や果香を隠すため、数か月置いて火の香りを落ち着かせてから飲むのが岩茶(がんちゃ)や単叢の作法です。

香りを見る三つの場面

香りは乾いた茶葉、湯を注いだときの立ち香、飲んだあとの杯や蓋に残る[guabeixiang]で違って感じられます。審査では熱いとき、温かいとき、冷めたときで嗅ぎ分けます。花香は熱いうちに華やかで、果香と火香は冷めてからも残る傾向があります。台湾の茶改場(ちゃかいじょう)は台湾茶の香りを風味輪として図にまとめており、香りの言葉を整理する助けになります。

気をつける香り

青臭さ、焦げ、煙、カビ、湿った匂いは欠点として扱われます。詳しくは[qingwei]を参照してください。香料で付けた香りは最初だけ強く、煎を重ねると消えるので、掛杯香と煎持ちで見分けます。

関連用語

関連する茶葉

参考リンク