中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

芝蘭香(しらんこう)

読み しらんこう現地音 ジーランシャン拼音 Zhīlánxiāng中国語 芝兰香別名 芝蘭香単叢、芝兰香、鳳凰単叢芝蘭香、八仙、八仙単叢、Zhi Lan Xiang

鳳凰単叢の香型のひとつで、蘭の花のような細く鋭い香りを持つ系統。十大香型の中でも香りの高さと鮮やかさで知られ、甘い香りと果実の香りが重なる。烏崠山の八仙(八仙過海)は芝蘭香の系統の代表的な名前で、鴨屎香や黄枝香と並んで香りで飲ませる単叢。

分類青茶(烏龍茶) / 鳳凰単叢
産地鳳凰山
品種鳳凰水仙(ほうおうすいせん)
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観締まった細めの条索状で、黄褐色に艶
水色金黄色で澄む
香り蘭の花のような細く鋭い香りに、甘い香りと果実の香り
鮮やかで甘く、爽やか。香りが味に溶けている

[teas:fenghuangdancong]の香型のひとつで、蘭の花のような細く鋭い香りを持つことから名付けられました。「芝蘭」は霊芝と蘭で、高潔な香りを表す古い言葉です。1996年に整理された十大香型(じゅうだいこうがた)のひとつで、香りの高さと鮮やかさでは単叢(たんそう)の中で最も評価される系統のひとつです。

香りと味

蘭の花の香りが細く高く立ち、そこに甘い香りと果実の香りが重なります。味は鮮やかで甘く、爽やかで、香りが味に溶け込んでいるように感じられます。蜜蘭香(みつらんこう)の厚みや宋種(そうしゅ)の深さと比べると軽やかで、鴨屎香(おうしこう)黄枝香(こうしこう)と同じく香りで飲ませる単叢です。焙煎を軽くすると花の香りが際立ち、しっかり焙煎すると果実の香りと甘さが増して煎持ちがよくなり、産地では焙煎を重ねた芝蘭香も好まれます。

八仙(はっせん)

烏崠山(うとうさん)の「八仙」(八仙過海(はっせんかかい))は芝蘭香の系統を代表する名前で、一株の母樹(ぼじゅ)から挿し木で八本を増やしたところ、八本がそれぞれ場所に合わせて育ったことから八仙人が海を渡る故事にちなんで名付けられた、と伝えられます。潮州(ちょうしゅう)汕頭(すいとう)で人気の高い茶で、芝蘭香の中でも香りの持続と味の厚みで知られます。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に多めの茶葉を入れ、ごく短く淹れて煎を重ねます。香りが細いので、蓋の裏と杯の底の[guabeixiang]を追うと芝蘭香らしさがよく分かります。潮州では小さな杯で香りを嗅ぎながら飲む工夫茶の定番の茶です。

芝蘭香の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、5〜10秒の短時間から煎を重ねる人が多いです。香りが細く高いので蓋の裏の香りを楽しみ、注ぎ切りを徹底して8煎ほど飲めます。焙煎したものは数か月置いてから飲む人が多く、洗茶は好みです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク