中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

宋種(そうしゅ)

読み そうしゅ現地音 ソンジョン拼音 Sòngzhǒng中国語 宋种別名 宋種単叢、宋种、宋種黄枝香、宋種東方紅、老宋種、鳳凰単叢宋種、Song Zhong

鳳凰山で最も古いとされる茶樹の系統で、宋代から続く木という伝承から宋種と呼ばれる。烏崠山の宋種の母樹は樹齢数百年とされ、そこから挿し木で増やした木の茶が宋種として売られる。黄枝香や東方紅などの系統があり、老欉の宋種は単叢の最高峰として取引される。

分類青茶(烏龍茶) / 鳳凰単叢
産地鳳凰山
品種鳳凰水仙(ほうおうすいせん)
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観太く長い条索状で、褐色に艶。老木の葉は大きい
水色橙黄色で澄む
香り黄枝香(梔子)や蜜の香りに、老木らしい木や苔の香り
厚みがあって滑らか、余韻が長く深い。山韻が強い

鳳凰山(ほうおうざん)で最も古いとされる茶樹の系統で、宋代から続く木という伝承から宋種と呼ばれます。伝承では、南宋(なんそう)の末に元に追われた幼帝(趙昺(ちょうへい))が鳳凰山で茶を飲んで生津を覚え、宋茶の名を賜ったのが始まりとされますが、これは史料ではなく産地の物語です。確かなのは、烏崠山(うとうさん)に樹齢数百年と言われる宋種の母樹(ぼじゅ)があり、そこから挿し木で増やした木が鳳凰山各地にあることで、それらの茶が宋種の名で売られます。

系統

宋種は一つの香型ではなく、古い木の系統の総称です。母樹の香りの型から宋種黄枝香、宋種芝蘭香、宋種蜜香、そして烏崠山の東方紅(とうほうこう)(宋種東方紅)などに分かれ、それぞれ別の名前で取引されます。同じ宋種でも母樹に近い老木の茶と、若い挿し木の茶では味がまったく違い、樹齢と産地の標高で値段が決まります。

味の性格

老木の宋種は、香りの華やかさより味の厚みと余韻の深さで評価されます。梔子(黄枝香(こうしこう))や蜜の香りに、老木特有の木や苔のような香りが重なり、口当たりは滑らかで、飲み込んだあとの[shanyun]が長く続きます。体が温まるような感覚を伴うことも多く、[laocong]単叢(たんそう)の代表として、単株(たんかぶ)で作られたものは一つずつ名前が付いて単叢の最高峰の値がつきます。

名前の実情

宋種の名前は人気があるため、若い木の茶や他の香型の茶が宋種として売られることも多く、産地の店でも本物の老木の宋種を出す店は限られます。烏崠山の農家との直接の関係で買うのが現実的で、名前だけで判断せず、老木らしい厚みと余韻があるかで確かめます。

宋種の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、10秒前後の短時間から煎を重ねる単叢の定番の淹れ方です。高価な茶なので少量を丁寧に淹れ、注ぎ切りを徹底して10煎以上楽しみます。焙煎したものは数か月置いてから飲む人が多いです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク