中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

名叢(めいそう)

読み めいそう現地音 ミンツォン拼音 míngcóng中国語 名丛別名 名欉、四大名叢、五大名叢、鉄羅漢、白鶏冠、水金亀、半天妖、単叢

武夷山で、香りや味に特徴のある一株を選び出して名前を付け、株ごとに挿し木で増やした茶樹の系統。大紅袍、鉄羅漢、白鶏冠、水金亀を四大名叢と呼び、半天妖を加えて五大名叢とも言う。武夷山には数百の名叢があり、鳳凰山の単叢も同じ考え方で株を選んだもの。

武夷山(ぶいさん)で、実生(みしょう)の茶樹の中から香りや味に特徴のある一株を選び出して名前を付け、挿し木で増やした茶樹の系統のことです。「叢」は株の意味で、株ごとに名前があるので名叢と呼びます。武夷山には歴史的に数百の名叢があり、岩の名前、葉の形、香りの印象などから名付けられました。武夷岩茶(ぶいがんちゃ)の国家標準(GB/T 18745)でも、大紅袍、名叢、肉桂、水仙、奇種(きしゅ)が製品の区分になっています。

四大名叢(しだいめいそう)

名叢名前の由来と性格
大紅袍九龍窠(きゅうりゅうか)母樹(ぼじゅ)から増やした系統。奇丹(きたん)と同じ系統とされる
鉄羅漢(てつらかん)最も古い名叢のひとつとされ、力強い味と薬草のような香り
白鶏冠(はっけいかん)葉が黄白色で鶏のとさかに見えることから。爽やかで軽い
水金亀(すいきんき)葉が亀の甲のように艶があることから。滑らかで甘い

この四つを四大名叢と呼び、半天妖(はんてんよう)(半天腰)を加えて五大名叢とも言います。ほかにも金鎖匙(きんさし)北斗(ほくと)、金観音、雀舌(じゃくぜつ)老君眉(ろうくんび)など、店で見かける名叢は多く、それぞれ性格が違います。

名叢と品種

名叢はもともと一株から増やした系統なので、遺伝的には一つの品種(クローン)です。ただし武夷山では水仙や肉桂のように広く普及した品種は「品種」と呼び、栽培量の少ない在来の系統を名叢と呼び分ける習慣があります。武夷山の栽培面積の大半は水仙と肉桂で、名叢は数量が少ないぶん珍重されますが、名前が同じでも株の由来がはっきりしないものも多く、名叢の名前が品質を保証するわけではありません。

鳳凰単叢(ほうおうたんそう)との関係

広東の鳳凰山では、水仙品種の実生の中から香りの良い株を選び、株ごとに製茶したものを単叢(たんそう)と呼びます。蜜蘭香(みつらんこう)鴨屎香(おうしこう)などの香型の名前はその株の系統名で、考え方は武夷山の名叢と同じです。

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