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単株・老欉(たんかぶ・ろうそう)

読み たんかぶ・ろうそう現地音 ダンジュー・ラオツォン拼音 dānzhū / lǎocóng中国語 单株 / 老丛 / 單株 / 老欉別名 単株、单株、老欉、老丛、老叢、老樹、古樹、単叢、高欉、母樹、母树、一本の木の茶、樹齢

一本の木だけから摘んで作った茶を単株(たんかぶ)、樹齢の高い木から作った茶を老欉(ろうそう)と言います。「欉」(叢)は株の意味で、広東の鳳凰単叢(ほうおうたんそう)と福建の武夷岩茶(ぶいがんちゃ)(とくに水仙)で使われる言葉です。雲南の古樹茶(こじゅちゃ)と同じ発想で、木の個性と樹齢が味を決めるという考え方に基づいています。

単株

鳳凰山(ほうおうざん)の単叢(たんそう)は、もともと実生(みしょう)の茶樹の中から香りのよい株を選んで一本ずつ製茶したものです。いまは同じ系統の木を数本まとめて一つの茶にすることが多く、一本の木だけで作った茶をとくに単株と呼んで区別します。一本から採れる量は数キロまでで、有名な老木の単株は一つずつ名前が付き、産地で最も高い茶になります。武夷山でも名叢(めいそう)や老欉水仙(ろうそうすいせん)で単株の茶が作られます。

老欉

樹齢の高い木の茶で、鳳凰山では烏崠山(うとうさん)の古い木、武夷山では剪定せずに高く育てた水仙(高欉(こうそう)とも言う)が代表です。老欉の茶は香りの華やかさより、深いコクと喉を通る滑らかさ、長い余韻が特徴で、鳳凰単叢では山韻(さんいん)、武夷水仙(ぶいすいせん)では木や苔のような欉味(そうみ)と呼ばれます。何年以上を老欉とするか決まった基準はなく、50年以上とする人もいれば、100年を超える木だけを指す人もいます。老欉の名前が付けば値段が跳ね上がるため、若い木の茶が老欉として売られることは珍しくありません。

母樹

母樹(ぼじゅ)は、ある品種や香型の系統の元になった原木のことです。武夷山の大紅袍(だいこうほう)の母樹が有名ですが、鳳凰山でも各香型の母樹が知られていて、烏崠山(うとうさん)李仔坪(りしへい)の宋種(そうしゅ)の母樹は樹齢600〜700年、標高およそ1150メートルにあり、鳳凰茶区で最も古い茶樹とされます。挿し木で増やした二代目、三代目の木が各地の茶園に広がっており、産地では母樹と、その母樹から増やした系統の単株や老欉を区別して語ります。同じ宋種でも産地で単に宋種と言えば黄枝香の系統を指し、東方紅や大叢茶といった別名もあります。

母樹から採れる茶は年に数キロ以下で、毎年決まった有力な茶商や企業が買い付けていくのが通例です。近年は香港、深圳、東南アジアの潮州系の実業家が買い占めることも多く、日本に入ってくることはまれです。ただし、母樹だから必ず美味しいわけではなく、希少さと味は別のものです。老欉と同じく、名前より飲んだ印象で判断するのが確かです。

見分けと選び方

淹れたあとの葉が大きく厚く、飲むと体が温まるような厚みがあり、煎を重ねても余韻が続くのが老欉の茶の目安ですが、葉だけで樹齢は判断できません。産地の農家や信頼できる茶商との関係で買うのが現実的で、名前より飲んだ印象で選ぶことが大切です。単株や老欉は、その木の個性を味わうものなので、同じ名前でも年によって味が違うことも楽しみのうちです。

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