中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

鉄羅漢(てつらかん)

読み てつらかん現地音 ティエルオハン拼音 Tiěluóhàn中国語 铁罗汉 / 鐵羅漢別名 鉄羅漢岩茶、武夷鉄羅漢、Tie Luo Han

武夷岩茶の四大名叢のひとつで、最も古い名叢とされる。慧苑坑の鬼洞が原産地と伝えられ、宋代から名があるという説明もある。薬草のような香りと力強い味が特徴で、四大名叢の中で最も重厚な茶とされる。

分類青茶(烏龍茶) / 武夷岩茶
産地武夷山
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観太めの条索状で黒褐色、艶がある
水色橙紅色で濃い
香り薬草や漢方薬を思わせる香りに、焙煎の甘い香り
力強く厚みがあり、苦みのあとに甘さが戻る。岩韻が強い

武夷山(ぶいさん)岩茶(がんちゃ)で、大紅袍、白鶏冠(はっけいかん)水金亀(すいきんき)と並ぶ四大名叢(めいそう)のひとつです。慧苑坑(けいえんこう)鬼洞(きどう)(内鬼洞)が原産地と伝えられ、武夷山の名叢(めいそう)の中で最も古く、宋代にはすでに名があったと産地では説明されます。名前の由来は、体格のよい僧が「鉄羅漢」と呼ばれ、その僧が育てた茶だからという伝承や、葉の色が羅漢像のように黒く光るからという説があります。

味の性格

四大名叢(しだいめいそう)の中で最も力強く重厚な茶とされます。漢方薬や薬草を思わせる独特の香り(薬香(やっこう))に焙煎の甘さが重なり、味は厚みがあって苦みのあとに甘さが戻ります。[yanyun]がはっきり出る茶で、水仙の丸さや肉桂の華やかさとは違う、古い岩茶らしい味として愛好家に好まれます。清代には慧苑の鉄羅漢が高値で取引され、東南アジアの華人の間では薬として飲まれたという話も伝わります。

製法

武夷岩茶(ぶいがんちゃ)の伝統製法で、做青で酸化をしっかり進め、焙火(ばいか)を中火から足火(そくか)でかけます。葉が厚いため焙煎に耐え、火をしっかり入れたもののほうが鉄羅漢らしさが出るとされます。武夷山では名叢の名前が品質を保証するわけではなく、正岩(せいがん)で作られたかどうかと焙煎の腕が味を決めます。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に多めの茶葉を入れ、短く淹れて煎を重ねる岩茶の定番の淹れ方です。焙煎直後は火の香りが強いので、数か月から一年置いて落ち着かせてから飲む人が多いです。

鉄羅漢の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、10秒前後の短時間から煎を重ねる岩茶の定番の淹れ方です。力強い茶なので1煎目から短く切り、7〜8煎楽しめます。焙煎直後は火の香りが強いので数か月置いてから飲む人が多く、洗茶は好みです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク