中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

水金亀(すいきんき)

読み すいきんき現地音 シュイジングイ拼音 Shuǐjīnguī中国語 水金龟 / 水金龜別名 水金龜、水金亀岩茶、Shui Jin Gui

武夷岩茶の四大名叢のひとつ。葉が厚く艶があって亀の甲のように見え、清末に大雨で茶樹が牛欄坑に流れ着いたという由来話がある。梅の花のような香りと滑らかな甘さが特徴で、四大名叢の中で最も飲みやすいとされる。

分類青茶(烏龍茶) / 武夷岩茶
産地武夷山
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観締まった条索状で、緑褐色に艶がある
水色橙黄色で明るい
香り梅の花や蝋梅にたとえられる甘い香りに、焙煎の香り
滑らかで甘く、厚みと余韻がある。四大名叢の中で最も丸い

武夷山(ぶいさん)岩茶(がんちゃ)で、四大名叢(めいそう)のひとつです。葉が厚く艶があり、茶樹の姿が水辺の金色の亀のように見えることから水金亀と名付けられました。伝承では、もとは杜葛寨(とかつさい)の峰の上にあった茶樹が清末の大雨で牛欄坑(ぎゅうらんこう)に流れ着き、それをめぐって寺と茶商が所有を争った裁判が起きて、この茶の名が広まったとされます。牛欄坑はいま肉桂の「牛肉」で有名な正岩(せいがん)の岩場で、水金亀の母樹(ぼじゅ)の碑もそこにあります。

味の性格

四大名叢(しだいめいそう)の中で最も飲みやすく丸い茶とされます。梅の花や蝋梅(ろうばい)にたとえられる甘い香りに焙煎の香りが重なり、口当たりは滑らかで、飲み込んだあとに甘い余韻が続きます。鉄羅漢(てつらかん)の重厚さ、白鶏冠(はっけいかん)の軽やかさに対して、その中間で香りと味の釣り合いがよく、岩茶をはじめて飲む人にも勧めやすい名叢(めいそう)です。

製法と市場

武夷岩茶(ぶいがんちゃ)の伝統製法で、做青で酸化を進め、焙煎は中火が多く、香りを残しつつ味に厚みを出します。水金亀も生産量は少なく、四大名叢の名前で売られる茶がすべて本物とは限りません。武夷山では名叢の名前より、正岩で作られたかどうかと製茶の腕が値段と味を決める、という点は他の名叢と同じです。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に多めの茶葉を入れて短く淹れ、蓋の裏の香りを嗅ぎながら煎を重ねます。焙煎直後より数か月置いたほうが花の香りが出ます。

水金亀の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、短時間から煎を重ねる岩茶の定番の淹れ方です。香りが立ちやすいので蓋の裏の香りを楽しみ、6〜8煎ほど飲めます。洗茶は好みで、焙煎直後は数か月置いてから飲む人が多いです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク