中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

嶺頭単叢(れいとうたんそう)

読み れいとうたんそう現地音 リントウダンツォン拼音 Lǐngtóu dāncóng中国語 岭头单丛 / 嶺頭單叢別名 嶺頭単欉、岭头单丛、白葉単叢、白叶单丛、嶺頭白葉、饒平単叢、Lingtou Dancong

広東省潮州市饒平県坪渓鎮嶺頭村で生まれた単叢。1961年、鳳凰水仙の茶園で芽が早く葉が黄緑の一株が見つかり、選抜された品種で作る。葉が光に透けて白く見えることから白葉単叢とも呼ぶ。蜜と花の甘い香り(蜜韻)と滑らかな味が特徴で、鳳凰単叢より渋みが少なく飲みやすい。

分類青茶(烏龍茶) / 広東烏龍茶
産地広東省
品種鳳凰水仙(ほうおうすいせん)
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観締まった条索状で、黄褐色に艶
水色蜜黄色で澄む
香り蜜と花の甘い香り(蜜韻)
まろやかで滑らか、甘みが強く早く戻る。煎持ちがよい

広東省(かんとんしょう)の潮州市饒平県、坪渓鎮(へいけいちん)嶺頭村(れいとうそん)で生まれた単叢(たんそう)です。鳳凰山の東隣の饒平(じょうへい)は鳳凰と並ぶ広東烏龍茶の産地で、嶺頭単叢は饒平の看板です。1961年、嶺頭村の農家が1957年に植えた[fenghuangshuixian]の茶園で、芽が特に早く出て葉が黄緑色の一株を見つけ、三年にわたって単独で製茶して専門家の審査を受けたところ、花と蜜の香りを持つ単叢の品質があると認められました。この株から挿し木で増やした品種が嶺頭単叢で、1988年に国家級の茶樹良種に認定されています。

白葉単叢(はくようたんそう)

葉の色が淡い黄緑で、光に透かすと白く見えることから白葉単叢とも呼ばれます。鳳凰山にも白葉の系統(蜜蘭香(みつらんこう)など)があるため、嶺頭(れいとう)のものは嶺頭白葉(れいとうはくよう)と呼んで区別します。芽が早く出るので鳳凰単叢(ほうおうたんそう)より一か月ほど早く摘採でき、収量も多く、栽培しやすい品種として広東各地や福建にも広がりました。

香りと味

蜜と花の甘い香りがあり、これを蜜韻(みついん)と呼びます。味はまろやかで滑らかで、甘みが早く戻り、渋みが少ないので、鳳凰単叢の鋭い香りや老欉(ろうそう)の厚みとは違う、飲みやすさが持ち味です。産地では香、醇、韻、甘、耐泡、耐蔵(たいぞう)(保存に耐える)の六つの特徴で語られ、煎持ちがよく、年を置いても味が落ちにくいとされます。焙煎の軽い清香型(せいこうがた)と、重ねた濃香型(のうこうがた)があります。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に多めの茶葉を入れて短く淹れる単叢の淹れ方が基本ですが、渋みが少ないので少し長めに置いても崩れにくく、単叢をはじめて飲む人にも向きます。日本の中国茶専門店では鳳凰単叢と並んで置かれ、値段は鳳凰単叢より手ごろなことが多いです。

嶺頭単叢の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、10秒前後の短時間から煎を重ねる単叢の淹れ方です。渋みが少なく扱いやすいので、鳳凰単叢よりやや長めに置いても崩れにくく、8〜10煎楽しめます。洗茶は好みです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク