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茶葉 › 青茶(烏龍茶)

嶺頭単叢(れいとうたんそう)

読み れいとうたんそう現地音 リントウダンツォン拼音 Lǐngtóu dāncóng中国語 岭头单丛 / 嶺頭單叢別名 嶺頭単欉、岭头单丛、白葉単叢、白叶单丛、嶺頭白葉、饒平単叢、Lingtou Dancong

分類青茶(烏龍茶) / 広東烏龍
産地広東省
品種鳳凰水仙(ほうおうすいせん)
製法萎凋(いちょう) → 做青(さくせい) → 殺青(さっせい) → 揉捻(じゅうねん) → 焙火(ばいか)
外観締まった条索状で、黄褐色に艶
水色蜜黄色で澄む
香り蜜と花の甘い香り(蜜韻)
味まろやかで滑らか、甘みが強く早く戻る。煎持ちがよい

広東省(かんとんしょう)の潮州市饒平県、浮浜鎮(ふひんちん)の嶺頭村(れいとうそん)で生まれた単叢(たんそう)です。鳳凰山の東隣の饒平(じょうへい)は鳳凰と並ぶ広東烏龍茶の産地で、嶺頭単叢は饒平の看板です。1961年、嶺頭村の農家が1957年に植えた鳳凰水仙(ほうおうすいせん)の茶園で、芽が特に早く出て葉が黄緑色の一株を見つけ、三年にわたって単独で製茶して専門家の審査を受けたところ、花と蜜の香りを持つ単叢の品質があると認められました。この株から挿し木で増やした品種が嶺頭単叢で、1981年に独立した品種として扱われ、1988年に広東省の茶樹良種、2002年に国家級の茶樹良種に認定されています(1988年を国家級とする資料もあります)。1992年には北京の釣魚台国賓館の接待用の茶として選ばれました。

白葉単叢(はくようたんそう)

葉の色が淡い黄緑で、光に透かすと白く見えることから白葉単叢とも呼ばれます。鳳凰山にも白葉の系統(蜜蘭香(みつらんこう)など)があるため、嶺頭(れいとう)のものは嶺頭白葉(れいとうはくよう)と呼んで区別します。芽が早く出るので鳳凰単叢(ほうおうたんそう)より一か月ほど早く摘採でき、収量も多く、栽培しやすい品種として広東各地や福建にも広がりました。

香りと味

蜜と花の甘い香りがあり、これを蜜韻(みついん)と呼びます。茶湯に漂う蜜の香り、滑らかな甘み、飲み込んだあとに長く残る余韻をまとめた言葉で、嶺頭単叢の品質の核心とされます。喉の奥に湿り気を帯びた香りの膜が張って消えずに居続けるような感覚、と表現する人もいます。味はまろやかで滑らかで、甘みが早く戻り、渋みが少ないので、鳳凰単叢の鋭い香りや老欉(ろうそう)の厚みとは違う、飲みやすさが持ち味です。産地では香、醇、韻、甘、耐泡、耐蔵(たいぞう)(保存に耐える)の六つの特徴で語られ、煎持ちがよく、年を置いても味が落ちにくいとされます。焙煎の軽い清香型(せいこうがた)と、重ねた濃香型(のうこうがた)があります。香型は蜜蘭香(みつらんこう)が主流で、鳳凰単叢ほど香型の種類は多くありませんが、奇蘭(きらん)や東方紅(とうほうこう)などの名で売られるものもあります。

山場

饒平で良質な嶺頭単叢が作られる山場(さんじょう)は三つに絞られます。発祥地の嶺頭山(れいとうさん)(標高650〜850メートルに良い茶園がある)、饒平県と潮安区の境にある双髻娘山(そうけいじょうさん)(主峰1036メートル。高品質の嶺頭単叢の中心産地とされる)、県北部の西岩山(せいがんさん)です。嶺頭山の茶は量産品として安定して優秀、双髻娘山は香りが華やかで重心が低く、西岩山は余韻が強く骨太、と言い分ける人がいます。双髻娘山には、炭火ではなく薪の火で焙煎する茶師もいます。炭火は熱が安定して茶を「仕上げる」火であるのに対し、薪火は温度が細かく揺らぎ、その揺らぎが山の湿り気を含んだ香り(蜜韻)を起こす、という考え方で、身体で火を読む技術が求められます。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に多めの茶葉を入れて短く淹れる単叢の淹れ方が基本ですが、渋みが少ないので少し長めに置いても崩れにくく、単叢をはじめて飲む人にも向きます。日本の中国茶専門店では鳳凰単叢と並んで置かれ、値段は鳳凰単叢より手ごろなことが多いです。

嶺頭単叢の淹れ方

沸騰したての湯で蓋碗に茶葉を多めに入れ、10秒前後の短時間から煎を重ねる単叢の淹れ方です。渋みが少なく扱いやすいので、鳳凰単叢よりやや長めに置いても崩れにくく、8〜10煎楽しめます。洗茶は好みです。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク