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凍頂烏龍(とうちょううーろん)

読み とうちょううーろん現地音 ドンディンウーロン拼音 Dòngdǐng Wūlóng中国語 冻顶乌龙別名 凍頂烏龍茶、凍頂茶、鹿谷凍頂烏龍茶、Dong Ding Oolong、Tung-ting、焙香型球形烏龍茶

台湾南投県鹿谷郷の烏龍茶で、台湾茶の代名詞。青心烏龍種を半球状に巻き、中程度の酸化と焙煎で仕上げる。台湾の公式分類では「焙香型球形烏龍茶」。名前が広く使われるため、産地・品種・焙煎の異なる茶が同じ名で流通している。

分類青茶(烏龍茶) / 台湾烏龍
産地南投
品種青心烏龍(せいしんうーろん)
製法萎凋(いちょう)做青(さくせい)殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)焙火(ばいか)
外観半球状に固く巻かれ、濃い緑から褐色。伝統的なものは葉縁に赤みが残る
水色黄金色で明るい
香り焙煎の香ばしさと、熟した果実や花の香り
まろやかで甘みがあり、厚みと長い余韻

南投(なんとう)鹿谷郷の凍頂山周辺で作られる烏龍茶で、長く台湾茶の代名詞として親しまれてきました。19世紀に福建から茶樹を持ち帰って植えたのが始まりと伝えられます。「凍頂」は地名で、寒さとは関係ありません。台湾農業部の分類では中程度の酸化と中程度の焙煎で球形に仕上げる「焙香型球形烏龍茶」に位置づけられ、香りが濃く焙煎の香りを持ち、味は厚く、喉韻(こういん)が良く、飲んだあとの余韻が続く茶と説明されています。

定義の問題

凍頂烏龍茶は名前が広く知られているぶん、産地・品種・焙煎の異なる茶が同じ名前で流通しています。大手の流通品には、鹿谷郷産ではない南投県産や周辺産で、四季春(しきしゅん)などの別品種を使い、焙煎をかけない緑色の清香型(せいこうがた)を「凍頂烏龍茶」として売るものが少なくありません。台湾の茶業界でも定義が曖昧なことが問題視されています。

鹿谷郷が管理する証明標章(しょうめいひょうしょう)「鹿谷凍頂烏龍茶」には認証基準があり、産地が鹿谷郷の行政区域内であること、部分発酵茶の製法を経ることなどが定められています。品質の項には「入口生津富活性、落喉甘潤韻無窮」(口に入れると唾液が湧いて活性に富み、喉に落ちて甘く潤い韻が尽きない)という句があり、生津(せいしん)や喉韻が公式な評価語として使われています。

本来の凍頂烏龍

鹿谷茶区は標高600〜1500メートルで、凍頂山自体は800メートルほどと高山茶(こうざんちゃ)の産地に比べれば低い山です。それでも本来の凍頂烏龍茶が評価されるのは、香りの広がりと味の厚み(ボディ)にあり、これは土壌に由来すると考えられています。品種は[qingxinwulong]が基本で、鹿谷(ろっこく)の農家では別品種を使う場合はたいてい注記があります。

伝統的な凍頂烏龍茶は酸化をやや高めに、焙煎もしっかりかけて仕上げ、清香型の高山茶とははっきり違う性格でした。近年は高山茶の影響で焙煎の軽いものが増え、「清香型」と「濃香型(のうこうがた)(伝統式)」の両方が作られています。

製法

日光萎凋と室内萎凋、做青(さくせい)、殺青のあと、布に包んで締め上げる包揉(ほうじゅう)を繰り返して半球状に固めます。鹿谷は半球型包種茶の発祥地とされ、この形状の製法は台湾の高山烏龍茶全体に広がりました。仕上げに焙火(ばいか)をかけ、焙煎の程度で清香か濃香かが決まります。

選ぶときの目安

  • 産地が「鹿谷郷」と明記されているか、証明標章があるかを確かめる。
  • 「清香型」は高山茶に近い緑色の茶で、伝統的な凍頂の味を求めるなら「濃香型」「伝統式」「炭焙(たんばい)」と書かれたものを選ぶ。
  • 名前だけで判断せず、飲んで厚みと余韻があるかで見分けるのが現実的です。

凍頂烏龍の淹れ方

沸騰したての湯で淹れる人がほとんどです。半球状に巻かれているので1煎目は30〜40秒とやや長めにして葉を開かせ、2煎目以降は短くしてから徐々に延ばします。蓋碗か茶壺で5〜6煎楽しめます。焙煎の強いものは洗茶をする人もいますが、必須ではありません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

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