中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

青心烏龍(せいしんうーろん)

読み せいしんうーろん現地音 チンシンウーロン拼音 qīngxīn wūlóng中国語 青心乌龙別名 青心、軟枝烏龍、種仔、矮脚烏龍、Qing Xin Oolong

台湾で最も広く栽培される茶樹品種。福建安渓の矮脚烏龍に由来し、19世紀に鹿谷に植えられたのが始まりと伝えられる。晩生種で栽培は難しいが製茶品質が高く、凍頂烏龍、高山茶、文山包種の主力品種。

台湾(たいわん)で最も広く栽培されている茶樹の品種で、単に「青心」や「種仔」(たね)とも呼ばれます。福建省安渓(あんけい)一帯の矮脚烏龍という品種に由来し、伝承では1855年に林鳳池が福建から持ち帰って南投(なんとう)鹿谷(ろっこく)凍頂山(とうちょうざん)に植えたのが始まりとされます。日本統治期には平鎮の茶業試験所が青心烏龍、青心大冇(せいしんだいむ)大葉烏龍(だいようウーロン)硬枝紅心(こうしこうしん)を四大品種として台湾に普及させました。

性質

灌木型の小葉種で、樹は小ぶりで開き、枝葉が密に茂ります。葉は長楕円形で肉厚、柔らかく弾力があり、濃い緑に艶があって、幼い芽は紫がかります。芽が出るのは遅い晩生種で、病気に弱く収量も少ないため栽培は難しいのですが、製茶の品質が高いため各茶区で栽培されています。

台湾茶の主力品種

凍頂烏龍(とうちょううーろん)、阿里山などの高山茶(こうざんちゃ)、文山包種茶は青心烏龍が主力です。鹿谷郷(ろっこくきょう)が管理する凍頂烏龍茶の証明標章(しょうめいひょうしょう)も青心烏龍を用いるものとしており、別品種の場合は注記されます。同じ青心烏龍でも、酸化と焙煎の程度、標高によって、緑色で花の香りの清香型(せいこうがた)から褐色で果実香の濃香型(のうこうがた)まで幅広い茶になります。東方美人(とうほうびじん)には青心烏龍より[qingxindamao]が使われます。

他の品種との使い分け

収量が多く育てやすい[jinxuan][cuiyu][sijichun]が1980年代以降広まり、大手の流通品には四季春などのブレンドも多くなりました。愛好家の間では青心烏龍の茶が上位とされることが多く、産地の表示とあわせて品種を確かめると選びやすくなります。

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