中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

金萱(きんせん)

読み きんせん現地音 ジンシュエン拼音 jīnxuān別名 台茶12号、臺茶12號、27仔、Jin Xuan、金萱茶、金萱烏龍

台湾の茶業改良場が育成し1981年に命名した茶樹品種、台茶12号。硬枝紅心と台農8号の交配種で、収量が多く育てやすい。ミルクや奶糖にたとえられる香りが特徴で、金萱茶の名で高山茶や凍頂烏龍の一種として広く飲まれる。名前は初代場長の祖母の名に由来する。

台湾(たいわん)の茶業改良場(現在の茶及飲料作物改良場)が育成した茶樹品種で、正式名は台茶12号です。硬枝紅心(こうしこうしん)を父、台農8号(たいのうはちごう)を母とする交配から選抜され、1981年に台茶12号として命名されました。試験番号が2027だったことから「27仔」とも呼ばれます。「金萱」の名は、改良場の初代場長だった呉振鐸(ごしんたく)が祖母の名前から付けたと伝えられます。

性質

灌木型の小葉種で中生種、樹は横に広がり、葉は楕円形で厚く柔らかく、芽は密に出て産毛があります。収量が多く、摘採期間が長く、枝枯病に強いことから、青心烏龍(せいしんうーろん)より20〜50%多く収穫できるとされ、1980年代以降、栽培の難しい青心烏龍(せいしんうーろん)に代わる品種として各地に広まりました。

乳香

金萱の最大の特徴は、ミルクやバター、奶糖(ミルクキャンディ)にたとえられる香りで、花の香りも重なります。品種そのものの性質で、香料を加えているわけではありません。ただし香りの強さは製法と産地で変わり、清香型(せいこうがた)の球状烏龍茶に仕立てたときに最も分かりやすく出ます。乳香を強調するために香料を添加した安価な「金萱茶」も市場にはあり、品種由来の穏やかな乳香とは別物です。

金萱茶

金萱で作った烏龍茶は「金萱茶」「金萱烏龍」の名で売られ、阿里山などの高山茶区でも青心烏龍と並んで栽培されています。凍頂烏龍茶や文山包種茶の品種として使われることもあり、その場合は品種名が添えられるのが普通です。同時期に命名された[cuiyu]とともに、台湾を代表する改良品種です。

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