翠玉茶
読み すいぎょくちゃ現地音 ツイユーチャ拼音 Cuìyù chá別名 翠玉、翠玉烏龍、台茶13号、臺茶13號、二九仔、Cui Yu Oolong
台湾の茶業改良場が育成した品種「台茶13号」(翠玉)で作る烏龍茶。金萱(台茶12号)と同じ1981年に発表された姉妹品種で、野の花や玉蘭にたとえられる華やかな香りが特徴。金萱ほど広まらなかったが、南投などで包種茶や球形烏龍茶に仕立てられ、金萱・四季春と並ぶ台湾の主要品種のひとつ。
| 分類 | 青茶(烏龍茶) / 台湾烏龍茶 |
|---|---|
| 産地 | 南投 |
| 品種 | 翠玉 |
| 製法 | 萎凋 → 做青 → 殺青 → 揉捻 → 包揉 |
| 外観 | 半球状で濃い緑。葉は幅広の楕円形 |
| 水色 | 蜜緑から蜜黄 |
| 香り | 野の花や玉蘭(モクレン)にたとえられる華やかな花の香り |
| 味 | 甘く滑らかで、金萱より香りが鋭く、青心烏龍より軽い |
台湾の茶業改良場が育成した品種[cuiyu]で作る烏龍茶です。台茶13号は硬枝紅心を母、台農80号を父とする1938年からの交配系統から選抜され、1981年に[jinxuan]と同時に命名されました。翠玉の名は茶改場の初代場長、呉振鐸の母の名にちなむと伝えられ、金萱が祖母の名であるのと対になっています。試験番号から二九仔とも呼ばれます。
香りと味
翠玉の持ち味は、野の花や玉蘭(モクレン)、梔子にたとえられる華やかで鋭い花の香りです。金萱がミルクのような甘い香りなのに対して翠玉は花の香りで、青心烏龍より軽く、香りが前に出ます。味は甘く滑らかで渋みは少なめです。葉は幅広の楕円形で濃い緑、品種としては生育がやや遅く収量が金萱に劣るため、金萱ほどは広まりませんでしたが、南投の名間や竹山、新北の坪林などで包種茶や球形の烏龍茶に仕立てられています。
位置づけ
台湾の茶園で栽培される品種は青心烏龍が最も多く、次いで四季春、金萱、翠玉と続きます。翠玉は金萱と同じく飲料茶の原料にも使われ、手ごろな値段の台湾烏龍茶として出回ります。品種名がそのまま茶の名前になるので、翠玉、金萱、四季春の三つは品種の性格を知っておくと台湾茶の店で選びやすくなります。
楽しみ方
沸騰した湯で蓋碗に淹れ、1煎目は葉が開くまでやや長めに置きます。花の香りは冷めても残るので、冷茶や水出しにも向き、台湾では翠玉の紅茶も少量作られています。
翠玉茶の淹れ方
沸騰したての湯で蓋碗か茶壺に淹れ、1煎目は葉が開くまで40秒前後置き、2煎目以降は短くしてから延ばす人が多いです。5〜6煎楽しめ、洗茶はしない人が多いです。花の香りは冷めても残るので、冷茶にも向きます。
淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。
関連用語
参考リンク
- 農業知識入口網 茶葉主題館: 台茶13號(別名:翠玉)(台湾農業部) — 台茶13号の交配親、特徴、適製茶類
- 國家文化記憶庫: 臺灣茶樹品種-臺茶13號 — 1981年の命名と品種の性格
- 農業知識入口網 茶葉主題館: 清香型球形烏龍茶(台湾農業部) — 清香型球形烏龍茶の製法(関連資料)