中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

雲南大葉種(うんなんだいようしゅ)

読み うんなんだいようしゅ現地音 ユンナンダーイエジョン拼音 Yúnnán dàyèzhǒng中国語 云南大叶种別名 大葉種、勐庫大葉種、鳳慶大葉種、勐海大葉種、喬木型、Yunnan large-leaf

雲南省に分布する喬木型・小喬木型の葉の大きな茶樹品種の総称。勐庫大葉種、鳳慶大葉種、勐海大葉種などの国家級・省級良種を含み、国家標準は普洱茶の原料をこれに限定している。ポリフェノールが多く、力強い味と長い余韻を持つ。

雲南省(うんなんしょう)の茶区に分布する、喬木型・小喬木型で葉の大きな茶樹品種の総称です。単一の品種ではなく、勐庫大葉種、鳳慶大葉種、勐海大葉種などの国家級良種や省級良種、さらに各地の在来の実生集団を含む呼び名で、国家標準の普洱茶(ぷーあるちゃ)(GB/T 22111)はこの定義を採り、普洱茶の原料を雲南大葉種に限定しています。雲南の白茶の団体標準も同じ定義を使っています。

性質

自然に育つと5メートルから20メートルの高木になり、葉は楕円形で長さ10センチを超えるものも珍しくなく、葉面が隆起して厚みがあります。春茶の一芽二葉でポリフェノールが30%を超えるものが多く、中小葉種より苦渋みが強く、力強い味と長い余韻を持ちます。この性質が、若いうちは強く年を経ると丸くなる普洱生茶の熟成や、渥堆の微生物発酵に向いています。カフェインも多めです。

主な良種

品種原産内容
勐庫大葉種臨滄市双江県勐庫冰島(ひょうとう)など臨滄(りんそう)生茶(しょうちゃ)の主力。1985年国家級良種
鳳慶大葉種臨滄市鳳慶県滇紅(てんこう)の原料。1985年国家級良種
勐海大葉種西双版納州勐海県布朗山(ふろうざん)など西双版納(シーサンパンナ)の生茶の主力。1985年国家級良種

明清の時代に西双版納から臨滄の双江(そうこう)に持ち込まれた茶樹が勐庫大葉種になり、そこから鳳慶(ほうけい)などへ広まったとされ、雲南の主要品種は互いに近い関係にあります。

茶樹の原産地

雲南を含む中国南西部は茶樹(カメリア・シネンシス)の原産地と考えられ、変種としては大葉種(だいようしゅ)のアッサム変種(var. assamica)にあたります。樹齢数百年から千年を超えるとされる古い茶樹が各地に残り、その葉から作る「古樹茶(こじゅちゃ)」が珍重されます。福建や浙江の灌木型小葉種の茶とは、木の姿も葉の大きさも味の性格もまったく違います。

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