大禹嶺
読み だいうれい現地音 ダーユーリン拼音 Dàyǔlǐng中国語 大禹岭別名 大禹嶺茶、大禹嶺烏龍、大禹嶺高山茶、105K、Dayuling Oolong
台湾中部、花蓮県・台中市・南投県の境にある大禹嶺の茶園で作られた高山烏龍茶。標高2300〜2600メートルで台湾最高の茶産地とされ、梨山茶区に属する。生産量はごくわずかで、2015年に主要な茶園が伐採されたあとも大禹嶺の名で売られる茶は多く、産地名の扱いに最も注意が要る茶。
| 分類 | 青茶(烏龍茶) / 台湾高山茶 |
|---|---|
| 産地 | 台湾 |
| 品種 | 青心烏龍 |
| 製法 | 萎凋 → 做青 → 殺青 → 揉捻 |
| 外観 | 固く締まった半球状で、深い緑に艶 |
| 水色 | 蜜緑から蜜黄で澄む |
| 香り | 清らかで澄んだ花の香り。冷めても香りが残る |
| 味 | 柔らかく甘く、冷涼感のある厚みと長い余韻 |
台湾中部、花蓮県・台中市・南投県の境にある大禹嶺の茶園で作られた高山烏龍茶です。大禹嶺は中部横貫公路と台14甲線が交わる峠で、標高2300〜2600メートルの茶園は台湾で最も高い茶産地とされ、[teas:lishan]茶区の一部に数えられます。茶園は公路の105キロ地点(105K)を中心に103K、102Kなど数か所に分かれていて、「大禹嶺105K」のように地点名で呼ばれます。
味の性格
品種は青心烏龍で、清香型に仕上げます。極端に高い標高で芽の成長が遅いため、甘みが厚く苦渋みがほとんどなく、澄んだ花の香りと冷涼感のある余韻が長く続きます。春と冬の年二回しか摘めず、春茶は5月下旬から6月と台湾で最も遅い新茶です。「台湾茶の最高峰」という売り文句とともに、台湾だけでなく日本や中国でも最も高価な台湾烏龍茶として知られています。
消えた茶園
大禹嶺の茶園は国有林を借りて開かれたもので、水源保護と山地の保全のため、2015年11月に最大の茶園(105K)が伐採されて林に戻されました。それ以前でも生産に関わる農家は数軒で、年間の生産量は6トンほどしかなかったとされます。それにもかかわらず市場には大禹嶺を名乗る茶が大量に出回っており、新茶も毎年売られています。本物は残った小さな茶園のわずかな茶か、伐採前の在庫であり、大禹嶺の名前で買うときは産地の裏付けを確かめる必要があります。
楽しみ方
高価な茶なので少量を丁寧に淹れ、沸騰した湯で1煎目はやや長めに置き、煎を重ねて最後まで飲み切ります。香りの変化を追うために聞香杯を使う人もいます。
大禹嶺の淹れ方
沸騰したての湯で蓋碗か茶壺に淹れ、1煎目は葉が開くまで40秒前後とやや長めに置き、2煎目以降は短くしてから徐々に延ばす人が多いです。高価な茶なので少量で丁寧に淹れ、7〜8煎まで楽しみます。洗茶はしない人が多いです。
淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。
関連用語
参考リンク
- 消観茶論 第26回: 消えたはずの大禹嶺 — 大禹嶺の位置、茶園の分布(105K・103K)、2015年の伐採、生産量
- 農業知識入口網 茶葉主題館: 清香型球形烏龍茶(台湾農業部) — 高山烏龍茶の定義