蒙頂黄芽
読み もうちょうこうが現地音 モンディンホァンヤー拼音 Méngdǐng Huángyá中国語 蒙顶黄芽 / 蒙頂黃芽別名 Mengding Huangya、蒙山黄芽、蒙頂山茶
四川省雅安市の蒙頂山で作られる芽だけの黄茶。殺青と悶黄を交互に繰り返す「三炒三悶」の製法で、唐代からの貢茶である蒙頂山茶の中でも最も手間がかかり、作り手が減っている希少な茶。
| 分類 | 黄茶 / 黄芽茶 |
|---|---|
| 産地 | 雅安 |
| 製法 | 殺青 → 悶黄 |
| 外観 | 芽だけで扁平にまっすぐ、黄色に艶があり産毛が見える |
| 水色 | 明るい黄色で澄んでいる |
| 香り | 甘い穀物やトウモロコシにたとえられる香りに、淡い花の香り |
| 味 | 鮮やかなうまみと甘み、まろやかで渋みが少ない |
四川省雅安市名山区の蒙頂山で作られる黄茶です。蒙頂山は人が茶を栽培した最古の地と伝えられ、唐の天宝年間から貢茶に定められた蒙頂山茶の産地で、緑茶の蒙頂甘露や蒙頂石花とともに国家標準(GB/T 18665)の蒙山茶の特色名茶に挙げられています。芽だけを使う黄芽茶で、黄茶の中では君山銀針、霍山黄芽と並ぶ代表です。
製法
春分から穀雨までの間に、太い単芽か一芽一葉初展の芽を摘みます。製法は殺青、初包、復炒、復包、三炒、堆積摊放、四炒、烘焙の八工程で、釜で炒ることと紙に包んで置く悶黄を交互に繰り返す「三炒三悶」が核心です。緑茶と同じ殺青のあと、湿った熱で数日かけて黄変させることで、乾いた葉・水色・淹れたあとの葉がいずれも黄色い「三黄」の外観と、渋みの少ない丸い味になります。
希少さ
芽しか使わないため、熟練の摘み手でも1日に摘める生葉は500グラムほどで、製茶すると100グラム程度にしかなりません。悶黄を繰り返す手間もかかるため作り手が減っており、蒙頂山茶の中でも最も希少な茶です。上手に作られたものはトウモロコシのような新鮮で甘い香りがすると評されます。
味と楽しみ方
うまみと甘みが鮮やかで、緑茶のような青さがなく、まろやかです。芽だけの茶なので成分の出方はゆっくりで、蒙頂甘露と同じくガラスのコップで芽の姿を眺めながら飲むのが定番です。
注意点
蒙頂山は観光化が進み、多くの茶園で肥料と剪定による増産型の栽培が行われています。名前だけで判断せず、悶黄を経た黄色い芽かどうか、味に厚みがあるかで選ぶのがよいです。
蒙頂黄芽の淹れ方
ガラスのコップか蓋碗で、少し冷ました湯(80℃前後)を使う人が多いです。芽だけの茶で成分の出方がゆっくりなので、1煎目は1分前後と長めに置き、注ぎ出さずに湯を足しながら飲む淹れ方も一般的です。洗茶はしません。3煎ほど楽しめます。
淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。
関連用語
参考リンク
- GB/T 18665-2008 地理标志产品 蒙山茶(国家標準) — 蒙山茶の特色名茶としての蒙頂黄芽
- GB/T 21726-2018 黄茶(国家標準) — 黄芽茶としての区分
- 方志四川(澎湃 政务号): 千秋蒙顶 茶香天下——蒙顶山茶 — 蒙頂山茶の貢茶の歴史
- HOJO: 黄茶:蒙頂黄芽 — 悶黄を繰り返す製法、1日に摘める量、作り手の減少