中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

茉莉龍珠(まつりりゅうじゅ)

読み まつりりゅうじゅ現地音 モーリーロンジュー拼音 Mòlì lóngzhū中国語 茉莉龙珠別名 ジャスミンパール、龍珠花茶、茉莉繍球、茉莉花珠、龍珠茶、Jasmine Pearl

若い芽葉を一つずつ丸めて真珠のような玉にした緑茶に、ジャスミンの香りを移した花茶。茉莉花茶の中で最も手間のかかる高級品で、福鼎大白茶の産毛の多い芽を使ったものが伝統的。玉がゆっくり開く姿と澄んだ香りで、日本ではジャスミンパールの名で親しまれる。

分類花茶・再加工茶 / 花茶
産地福鼎
品種福鼎大白茶(ふくていだいはくちゃ)
製法殺青(さっせい)
外観芽葉を一つずつ丸めた小さな真珠状の玉。緑に白い産毛が混じる
水色淡い黄色で澄む
香りジャスミンの澄んだ香りに、緑茶の甘い香り
緑茶のうまみと甘みに、花の香りが溶けている。まろやか

[teas:molihuacha]のひとつで、若い芽葉を一つずつ手で丸めて真珠のような玉に仕立てた緑茶に、ジャスミンの香りを移したものです。日本ではジャスミンパールの名で知られ、中国茶専門店やカフェで最もよく見かける茉莉花茶の高級品です。国家標準の茉莉花茶は形を整えた造型花茶をひとつの区分としており、龍珠はその代表です。

作り方

春に一芽一葉から一芽二葉の若い芽を摘み、殺青と軽い揉捻のあと、芽を一つずつ手で丸めて乾かし、真珠状の玉(茶坯(ちゃはい))にします。この玉に夏のジャスミンの鮮花で[yinzhi]を数回繰り返して香りを吸わせます。原料は産毛の多い[fudingdabai]の芽で作った烘青緑茶(こうせいりょくちゃ)が伝統的で、産毛が白い模様になった玉が上質とされます。2010年代の白茶ブームで福鼎の芽が白茶に回って原料が高騰し、雲南や広西(こうせい)の芽で作る龍珠も増えました。玉を丸める手間があるため茉莉花茶の中で最も高価で、緑茶の質、花の質、窨の回数で値段が決まります。

味と楽しみ方

湯を注ぐと玉がゆっくりほどけて芽が開き、ジャスミンの澄んだ香りと緑茶のうまみが溶け合います。少し冷ました湯でガラスのコップに淹れて玉が開く様子を眺めるのが定番で、蓋碗で短めに淹れて蓋の香りを楽しむ飲み方もあります。安価な製品は使い終わった花で香りを付けたり、香料を噴霧したり、花を混ぜて見た目を補ったりするので、香りが澄んで持続するか、煎を重ねても香りが残るかで質を見ます。四川(しせん)[teas:bitanpiaoxue]と並んで、茉莉花茶の高級品の双璧と言える茶です。

茉莉龍珠の淹れ方

少し冷ました湯(80〜85℃)でガラスのコップか蓋碗に淹れる人が多いです。玉が開くまで1煎目はやや長めに置き、開いてからは短めに注いで4〜5煎楽しめます。ガラスで玉がほどける様子を眺める飲み方も定番で、洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク