中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

紅玉(こうぎょく)

読み こうぎょく現地音 ホンユー拼音 hóngyù中国語 红玉別名 台茶18号、臺茶18號、紅玉紅茶、日月潭紅茶、Ruby Black Tea、Red Jade、Hong Yu

台湾の茶業改良場が台湾原生の山茶とミャンマー大葉種を交配して育成し、1999年に命名した品種「台茶18号」で作る紅茶。南投県魚池郷の日月潭周辺が主産地で、薄荷と肉桂にたとえられる独特の香りと濃い紅色の水色から紅玉と名付けられた。

分類紅茶 / 台湾紅茶
産地南投
製法萎凋(いちょう)揉捻(じゅうねん)発酵(はっこう)
外観太く長い条索状で黒褐色に艶
水色濃い紅色で澄み、輝きがある
香り薄荷(ミント)と肉桂(シナモン)にたとえられる香りに、甘い焦がし砂糖のような香り
厚みがあり甘く、渋みは穏やか。冷めても香りが残る

台湾(たいわん)の茶業改良場(現在の農業部茶及飲料作物改良場)魚池分場が育成した品種「台茶18号」で作る紅茶で、品種名の別名から紅玉紅茶、産地から日月潭紅茶とも呼ばれます。ミャンマー大葉種(だいようしゅ)のアッサム系(B-729)を母、台湾原生の山茶(B-607)を父とする交配で、1946年に始まった育種が半世紀を経て1999年に発表されました。主産地は南投(なんとう)魚池郷(ぎょちきょう)の日月潭周辺で、日本統治期にアッサム種が導入された紅茶の産地です。

薄荷と肉桂の香り

紅玉の香りは独特で、薄荷(ミント)と肉桂(シナモン)にたとえられる清涼感のある香りに、甘い焦がし砂糖のような香りが重なります。台湾原生の山茶に由来する性質と説明され、着香ではありません。水色は宝石のように濃く輝く紅色で、これが「紅玉」の名の由来です。味は大葉種らしく厚みがあり、渋みは穏やかで、冷めても香りが残ります。

安定した製茶

紅玉は品種の性質で香りが出るため、虫まかせの蜜香紅茶(みつこうこうちゃ)と違って製茶が安定しており、上手に作られたものが多い、という評価があります。1999年の発表以降、台湾紅茶の看板として広まり、日月潭(じつげつたん)の茶産地は紅玉で息を吹き返しました。同じ魚池(ぎょち)の紅茶には、アッサム種の台茶8号や、台湾原生の山茶で作る台茶21号(紅韻(こうえん))などもあります。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗で煎を重ねる中国式でも、ポットで抽出する英国式でもよく、渋みが穏やかなのでストレートで飲みやすい紅茶です。水出しや冷茶にするとミントのような清涼感が引き立つため、夏の飲み方としても人気があります。

紅玉の淹れ方

沸騰した湯で蓋碗を使い、20〜30秒から煎を重ねる人が多く、6煎ほど楽しめます。ポットで3分ほど抽出してストレートで飲む方法も定番で、渋みが穏やかなのでミルクを入れなくても飲みやすい茶です。冷茶にしてもミントのような香りが残るため、水出しも人気です。洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク