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九曲紅梅(きゅうきょくこうばい)

読み きゅうきょくこうばい現地音 ジウチューホンメイ拼音 Jiǔqū Hóngméi中国語 九曲红梅別名 九曲紅、九曲烏龍、杭州紅茶、龍井紅茶、Jiuqu Hongmei

浙江省杭州市西湖区双浦の周辺で作られる紅茶で、西湖龍井と並んで杭州の「一紅一緑」と呼ばれる。清の同治年間に太平天国の乱で福建から移った人々が武夷山の紅茶の製法を伝えたのが起源とされ、水色が紅梅の色に似ることから名付けられた。生産量が少なく杭州でも希少。

分類紅茶 / 工夫紅茶
産地浙江省
品種龍井群体種(ろんじんぐんたいしゅ)
製法萎凋(いちょう)揉捻(じゅうねん)発酵(はっこう)
外観細く締まって曲がり、黒褐色に艶。産毛の金色が見える
水色紅色で明るく、上質なものは梅の花のような紅
香り梅の花や蜜にたとえられる甘い香り
甘く滑らかで、渋みが少ない

浙江省(せっこうしょう)の杭州市西湖区、双浦鎮の周辺で作られる紅茶です。杭州(こうしゅう)の名茶は西湖龍井の緑と九曲紅梅の紅で「一紅一緑(いっこういちりょく)」と並び称されますが、生産量が少なく、杭州市内の茶舗でも見かけることは稀です。名前は、水色が紅梅の花の色に似ていることと、武夷山の九曲渓に由来するという説から付けられています。

起源

浙江の紅茶は清の同治年間(1861〜1875年)に始まったとされ、九曲紅梅の製法が確立したのは光緒年間、盛んになったのは民国期です。伝承では、太平天国の乱(1851年)の時期に福建から移ってきた紅茶作りの経験を持つ人々が、杭州の湖埠(こふ)大塢(たいう)の農民に製法を伝え、それが改良されて九曲紅梅になったとされます。茶学者の荘晩芳(そうばんほう)は九曲紅梅の起源を武夷山の九曲に求め、工夫紅茶の一種と位置づけました。1915年のパナマ万博で金賞を受け、名声は清末から民国期に高まりました。

製法と味

原料は龍井と同じ龍井群体種の葉で、萎凋、揉捻、発酵、乾燥の工夫紅茶の製法で作ります。伝統的には手で揉み、木炭で乾かす古い製法が残っていましたが、生産量が少ないため受け継ぐ人が減っています。細く曲がった茶葉に金色の産毛が見え、水色は明るい紅色、梅の花や蜜にたとえられる甘い香りと滑らかな味が特徴で、渋みは少なめです。

現状

龍井の陰に隠れて生産量は少なく、杭州でも一つの等級しかない店が多いのが実情です。双浦(そうほ)には九曲紅梅茶文化展示館が作られ、地元では伝統製法の保護が進められています。日本では珍しい浙江の紅茶として中国茶専門店で見かけることがあります。

九曲紅梅の淹れ方

沸騰した湯を少し冷まして(90℃前後)蓋碗で淹れ、20〜30秒から煎を重ねる人が多く、5〜6煎楽しめます。ポットで抽出してストレートで飲む方法も向き、洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク