中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

温杯(おんぱい)

読み おんぱい現地音 ウェンベイ拼音 wēnbēi中国語 溫杯別名 温壺、温杯燙壺、燙杯、器を温める、湯通し

茶を淹れる前に、蓋碗や茶壺、茶杯に湯を通して温めること。器の温度が下がらないため抽出の温度が安定し、乾いた茶葉を温まった器に入れて香りを嗅ぐ(乾茶の香り)ことにもつながる。工夫茶の最初の所作。

茶を淹れる前に、蓋碗や茶壺(ちゃこ)、茶海、茶杯に湯を通して温めることです。壺なら温壺、杯なら温杯と言い、まとめて温杯燙壺と呼びます。工夫茶(こうふちゃ)の最初の所作で、目的は二つあります。

温度を保つ

冷たい器に湯を注ぐと湯温が10度近く下がり、烏龍茶や普洱茶(ぷーあるちゃ)のように高温で淹れたい茶では香りが立ちにくくなります。器を先に温めておくと抽出の温度が安定し、茶杯も温めておけば飲むときの温度が保てます。冬場や厚手の器ではとくに差が出ます。

乾茶の香りを嗅ぐ

温めて湯を捨てた蓋碗に乾いた茶葉を入れ、蓋をして軽く振り、蓋を開けて香りを嗅ぎます。器の熱で茶葉の香りが立ち、焙煎の香りや保存の状態(湿気、雑味)が分かります。茶を人に出すときはこの香りを客に回すのが作法で、茶の第一印象を伝える所作になっています。

順序の目安

  1. やかんの湯を蓋碗(茶壺)に注ぎ、その湯を茶海に移し、さらに茶杯に注いで温める。
  2. 茶葉を蓋碗に入れ、乾茶の香りを嗅ぐ。
  3. 茶杯の湯を捨ててから1煎目を淹れる。

温杯の湯は茶盤(ちゃばん)水盂(すいう)に捨てます。緑茶をガラスで淹れるときも、器を温めておくと湯温が保てますが、緑茶はもともと少し冷ました湯を使うので、温めなくてもよいという人もいます。

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