中国茶辞典中国茶・台湾茶の用語とコラム

都匀毛尖(とうきんもうせん)

読み とうきんもうせん現地音 ドゥーユンマオジエン拼音 Dūyún Máojiān中国語 都勻毛尖別名 都勻毛尖、白毛尖、細毛尖、魚鉤茶、雀舌茶、貴州毛尖、Duyun Maojian

貴州省黔南布依族苗族自治州都匀市の緑茶で、貴州を代表する名茶。魚の釣り針のように巻いた産毛の多い姿から魚鉤茶とも呼ばれ、茶葉・水色・葉底が緑に黄を透かす「三緑透三黄」が特徴。1956年に毛沢東が名付けたと伝えられ、2010年に地理標志産品になった。

分類緑茶 / 炒青緑茶
産地貴州省
製法殺青(さっせい)揉捻(じゅうねん)
外観細く締まって巻き、産毛が多い。緑に黄がかる
水色緑に黄が透ける
香り清らかで高い香りに、栗のような炒り香
鮮やかで濃く、甘みが早く戻る

貴州省(きしゅうしょう)の黔南布依族苗族自治州都匀市で作られる緑茶で、貴州を代表する名茶です。細く巻いた産毛の多い姿が魚の釣り針に似ることから魚鉤茶(ぎょこうちゃ)、産毛から白毛尖(はくもうせん)細毛尖(さいもうせん)とも呼ばれます。明代に貢茶になったと伝えられ、1915年のパナマ万博で受賞、1956年に地元の農民が茶を送ったところ毛沢東が「毛尖茶」と名付けたという話が広まって、都匀毛尖の名が定着しました。[shidacha]に数える見方もあり、2010年に地理標志産品に認定され、製法は2022年のユネスコ無形文化遺産の構成要素にもなっています。

製法と味

清明の前後に一芽一葉の若い芽を摘み、釜で殺青、揉捻、再び釜で炒りながら巻いて産毛を立たせ、乾かす炒青緑茶(しょうせいりょくちゃ)です。茶葉の色が緑に黄を帯び、水色は緑に黄が透け、葉底も緑に黄を含む「三緑透三黄(さんりょくとうさんこう)」が特徴とされます。香りは清らかで高く、栗のような炒り香があり、味は鮮やかで濃く、甘みが早く戻ります。貴州は標高が高く霧が多い高原で、芽がゆっくり育つため成分が濃いと説明されます。

貴州の茶

貴州省は2010年代に茶園面積が急速に広がり、中国で最大級の茶園面積を持つ省になりました。都匀毛尖のほか湄潭翠芽(びたんすいが)鳳岡鋅硒茶(ほうこうしんせんちゃ)などの緑茶があり、いずれも高原の若い芽で作る緑茶です。日本ではまだ知られていませんが、中国では貴州の緑茶が身近になっています。

楽しみ方

産毛の多い細い芽なので、少し冷ました湯でガラスのコップに淹れ、湯を先に注いでから茶葉を入れる上投法(じょうとうほう)が向きます。

都匀毛尖の淹れ方

少し冷ました湯(80℃前後)でガラスのコップか蓋碗に淹れる人が多いです。産毛が多いので湯を先に注ぐ上投法にし、注ぎ出さずに湯を足して3〜4煎楽しみます。洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク