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坦洋工夫(たんようこうふ)

読み たんようこうふ現地音 タンヤンゴンフー拼音 Tǎnyáng gōngfu別名 坦洋工夫紅茶、坦洋紅茶、福安紅茶、閩紅、福建三大工夫、Tanyang Gongfu

福建省福安市坦洋村で1851年に生まれた工夫紅茶。政和工夫、白琳工夫と並ぶ福建三大工夫紅茶の筆頭で、清末から民国期に大量にヨーロッパへ輸出された。金色の芽が混じる細い茶葉と甘くまろやかな味が特徴で、地理標志産品の国家標準(GB/T 24710)がある。製法はユネスコ無形文化遺産の構成要素。

分類紅茶 / 工夫紅茶
産地福建省
品種福鼎大白茶(ふくていだいはくちゃ)
製法萎凋(いちょう)揉捻(じゅうねん)発酵(はっこう)
外観細く締まった条索状で黒く艶があり、金色の芽が混じる
水色明るい紅色で、杯の縁に金の輪が出る
香り甘く清らかな香りに、蜜や花の香り
甘くまろやかで、滑らか。渋みは穏やか

福建省(ふっけんしょう)北東部、福安市の坦洋村で作られる工夫紅茶です。伝承では清の咸豊元年(1851年)に坦洋(たんよう)の茶商が正山小種(せいざんしょうしゅ)の製法を学んで作り始めたとされ、政和工夫(せいわこうふ)白琳工夫(はくりんこうふ)と並ぶ福建三大工夫紅茶の筆頭に数えられます。清末から民国期にかけて福州(ふくしゅう)の港からヨーロッパへ大量に輸出され、坦洋には茶行が軒を連ねました。1915年のパナマ万博で金賞を受けています。

製法と味

原料は福鼎大白茶(ふくていだいはくちゃ)坦洋菜茶(たんようさいちゃ)(在来種)などで、一芽一葉から一芽二葉を摘み、萎凋、揉捻、発酵(はっこう)、乾燥の初製のあと、篩い分けや揀梗(けんこう)などの[jingzhi]で仕上げます。細く締まった黒い茶葉に金色の芽が混じり、水色は明るい紅色で杯の縁に金の輪が出ます。香りは甘く清らかで、蜜や花の香りがあり、味はまろやかで滑らか、渋みは穏やかです。祁門紅茶(きもんこうちゃ)の華やかさ、滇紅(てんこう)の力強さに対して、福建の工夫紅茶は甘く優しい性格と言えます。

衰退と再興

20世紀後半、福建の紅茶は輸出の減少で衰え、坦洋工夫も生産が細りました。2000年代に金駿眉(きんしゅんび)が中国国内で高級紅茶のブームを起こすと福建の紅茶が見直され、坦洋工夫も地理標志産品の国家標準(GB/T 24710)が2009年に定められて再興が進みました。製法は2022年のユネスコ無形文化遺産の構成要素になり、芽だけで作る高級品や、花の香りを引き出した新しい型も作られています。

楽しみ方

沸騰した湯で蓋碗に淹れて短く何煎も淹れるほか、ポットで抽出してストレートで飲んでもよく、渋みが穏やかなので紅茶をはじめて中国式で飲む人にも勧めやすい茶です。

坦洋工夫の淹れ方

沸騰した湯で蓋碗を使い、20〜30秒ほどの短時間で何煎も淹れる人が多く、5〜6煎楽しめます。ポットで3分ほど抽出してストレートで飲む方法も向きます。洗茶はしません。

淹れ方はひとつではありません。ここでは多くの人がどう淹れているかを書いています。

関連用語

参考リンク